横浜のほほん・続

植物や生き物を見ながら歩いて感じたことなどを中心に日々を綴る。

八ヶ岳を望む山野草園

2017-06-30 06:44:07 | 日記



富士見パノラマリゾートのゴンドラを下りると八ヶ岳が向こうに見える。






そこはスズランのほかに数々の山野草が咲く場所でもある。
アヤメ(アヤメ科)は家の近所に比べると遅いようだ。






ニッコウキスゲ(ススキノキ科  旧ユリ科)もこれから盛んになるのだろう。






ニリンソウ(キンポウゲ科)が小さな群落で、まだ見られた。






20cmぐらいの茎のまわりに数ミリの小さな白い花が咲いている。
ズダヤクシュ(ユキノシタ科)という。ズダヤクシュの意味は喘息の薬だそうだ。






合弁花で先端は5裂している。
雄しべ雌しべがしっかり見えるほど開いているものがなかった。






ヤグルマソウ(ユキノシタ科)はキク科のヤグルマソウ(ヤグルマギク)とは異なる。






残念ながら、これから開花というところであろうか。






ヤグルマソウ(矢車草)の名前の由来は竿先の矢車に似た大きな葉にある。






ヒヨドリバナ(キク科)やヨツバヒヨドリもそろそろ咲きそうで、
アサギマダラも様子見のように飛んでいた。



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九輪にたとえて

2017-06-29 07:00:45 | 日記



クリンソウ(サクラソウ科)
入笠山の中腹、湿原や花畑のまわりでクリンソウがたくさん見られた。






50cm以上の茎の上部に輪生する数個の花が何段かできる。
花の芯のあたりが濃い赤に見える。

クリンソウとは仏塔の屋根の九輪にたとえた名前だ。






流れのそばや湿地帯に多く見られる。






茎葉はなく、大きな根生葉が目立つ。






サクラソウ(サクラソウ科)
クリンソウはサクラソウ科の花。
そのサクラソウは日本スズランが群生する花畑の中でぽつぽつと咲いていた。






こちらは花の芯が白い。


同じサクラソウ科の仲間であるツマトリソウも咲くらしいが、今回は見られなかった。


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袋になった唇弁

2017-06-28 06:23:51 | 日記



富士見パノラマリゾートのゴンドラ山頂駅を下りると、
入笠山すずらん山野草公園が広がってさまざまな山野草が見られる。

隣接して実験園があって釜無ホテイアツモリソウの保護活動が行われている。







ホテイアツモリソウ(ラン科)
釜無ホテイアツモリソウは釜無山や入笠山に自生するホテイアツモリソウだが、
今は野生での絶滅が危惧されている。関係者のご苦労により何株も見られた。






クマガイソウ(ラン科)
同じ場所にクマガイソウも咲いていた。白に薄紫の模様が入っている。

アツモリソウとクマガイソウはどちらも唇弁が袋状に大きくなる。
これを昔の武将・平敦盛の母衣(ほろ)になぞらえてアツモリソウと呼び、
一の谷の戦いで敦盛を打ち取った熊谷直実になぞらえてクマガイソウと呼んだそうだ。






アツモリソウとは葉の形が全く違って、大きな扇状の2枚が対生している。






キバナノアツモリソウ(ラン科)
さらに近くにはキバナノアツモリソウもあった。
アツモリソウの名前の由来のように唇弁が袋状までにはならずバケツ程度だ。

ホテイアツモリソウが5cmぐらいに膨らんでいるのに対して、
キバナノアツモリソウは3cmぐらいでスマートだ。

何株かあったがほとんどは花後になっていた。






しかし入笠湿原の山彦荘まで行くと、たくさんのキバナノアツモリソウが見頃だった。






ちょっとウツボカズラに似た部分もあって、なかなか魅力的なランだ。




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スズランなど

2017-06-27 06:41:16 | 日記



富士見ハイランドリゾートのゴンドラで1780mまで上がる。
下りたところは山野草園が広がり、たくさんの種類の花が見られる。






ドイツスズラン(キジカクシ科スズラン亜科  旧ユリ科)
10日ほど前までは20万本ものドイツスズランが咲き誇って見事だったらしいが、
今はほんの少し残っているだけだった。






スズラン(キジカクシ科スズラン亜科  旧ユリ科)
少し歩いて入笠湿原まで行くとスズラン(ニホンスズラン)が盛期だった。






スズランは茎が葉より低く花も小さい。葉の陰に花が隠れていることが多い。
100万本はあるらしいが、見渡す限りスズランの花盛りというふうには見えない。






マイヅルソウ(キジカクシ科スズラン亜科  旧ユリ科)
山野草園や林縁などあちこちでマイヅルソウの群生が見られた。






葉はスズランの仲間に似たところもある。






花はとても小さな4弁花だ。
これで鶴が舞っているように見えるだろうか。

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もじずり ともいう

2017-06-26 12:57:26 | 日記



今年もそこかしこでネジバナが咲きだした。






こんなに小さくてもランの仲間だ。
しかもさほど特殊な環境でないところで咲いてくれる。






真っ直ぐの棒にたくさんの花を捩じりながら付けていくのが面白い。






と思ったら真っ直ぐの棒じゃないのもいた。
どうしちゃったのだろう。


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