兵頭新児の女災対策的読書

「女災」とは「女性災害」の略、女性がそのジェンダーを濫用することで男性が被る厄災を指します。

ピル神凍結騒動

2021-10-10 19:30:36 | フェミニズム


 目下、『Daily WiLL Online』様で戸定梨香騒動について書かせていただいています。もっとも、この問題には「表現の自由クラスタ」が深くかかわっており、そうなると彼らのおかしさにも言及せざるを得ません。そんなわけで彼らに対しても少々辛辣な記事になりましたし、それは本稿も同様なのですが……。

Vチューバ―"戸定梨香"騒動で見えたフェミ・アンチフェミの「どっちもどっち」
続:Vチューバ―"戸定梨香"騒動で見えたフェミ・アンチフェミの「どっちもどっち」

 ともあれどうぞ応援、よろしくお願いします!

 さて、当ブログは、元は兵頭新児のプラットフォーム的な立ち位置だったのですが、目下のところはニコブロnoteに主軸が移っている、ただし何かの時のためのバックアップのようなつもりで、更新は続けている……ということは何度か書いているかと思います。
 近年、ニコブロやnoteの方では再録記事が多くなっているのですが、それも以上のような理由から、こちらには反映させていません。
 が、今回の記事は本来、「再録記事に、ちょっとオマケで書き足した短文」です。そんなわけで大変短いものですが、一応、アップしておくことにしました。以上、お含み置きください。
 では、そういうことで……。

*     *     *


 ピル神(本名:ピルとのつきあい方(公式)@ruriko_pillton))が凍結されました。
 何があったのかはわかりませんし、ぼく自身は彼女に否定的なわけで、ことさらにこの件についてモノを申す立場にはおりません。
 しかし、何というか事後の静寂ぶりには不気味なものを感じます。
 togetterでは一応、本件についてのまとめが作られました。

ピルとの付き合い方のるりこさん(ピルとのつきあい方(公式)@ruriko_pillton)が…凍結されてる…!

 しかしこのまとめ、pv数は8798、着けられたコメントは35(2021/10/10現在)。
 彼女の全盛期と呼んでいいであろう、四年前のまとめ、「ネオリブの産声」を見るとpv数56922、コメント221(2021/10/10現在)。
 もちろん単純に比較できることではありませんが、いかにも寂しい様子です。ちょっと前であれば類似のまとめがいくつも作られる騒動になっても不思議のない大事件なのですが、今回、他にまとめられてはいない模様。本当に幾人かを除いて沈黙している、という印象です。
 例えばですが、青識亜論など本件について何も言っていないのでしょうか。これはあくまでまとめにないというだけで、或いは本人は何か言っていたのかもしれませんが。
 そもそも、近年togetterでこの種のまとめが作られること自体がかなり少なくなっている印象があり、或いは、まとめ人が何人か仕事をしなくなったということなのかもしれませんが、いずれにせよこの種の連中(要するに「表現の自由クラスタ」)がかなり力を失っているという気もします。

 ともあれ、ピル神と表現の自由クラスタはずっと、二人三脚で進んできました。
 多摩湖師匠は「フェミニストと名乗ることは止めた」などと言った後も平然とフェミニストとして発言をしていますが、それをとがめた表現の自由クラスタというのを、見たことがありません。
 彼ら彼女らは「フェミニズム」の看板を守ることが唯一の目的であり、「フェミニストを名乗るのを止めた」などと言ったところで、別にフェミニズムをまともに内省し、批判することなど夢にも考えてはいない。単に世間の目を気にして言ってみせただけなのです。そしてそれは表現の自由クラスタも同様でした。

 しかし、そこへ持ってきて本件です。
 いくら何でももう少しみんなで彼女を応援するなり何なりがあってもいいのに、この静けさ。ありていに言ってみんな不人情だと思います。



 さて、こうした流れの原因として、先には表現の自由クラスタ自体の弱体化を挙げましたが、実のところもう一つ、もっと大きな理由があるのではないか……とぼくは想像します。
 つまり、「TERF」の件ですね。
 当初、この業界で「TERF」という言葉が流行った時点では「悪のツイフェミがトランス様の権利を否定しているぞ」との論調が濃厚でした。
 ピル神は単純に、女性側の権利を侵害する者としてトランスを批判し、そして女性の権利を省みず、ただリベラルのヴァーチャルなお題目を掲げることを目的とする表現の自由クラスタはトランス側に立った。
 しかし普通に考えて今のLGBT、トランス側の主張が正しいとは到底思われない。近年の女子スポーツへの侵略ぶりなどから、「さすがにトランスはおかしくね?」という方へと潮目が変わってきた。
(しかし以前より、リベラル側のトランス擁護は無理矢理なものでした。例えば学校の女子トイレにオカマが自由に入れることに、普通の女性は異を感じたりしないのだ、そうでなければならないのだ、とするリベラル君、例えば坂爪真吾の言い分が正しいとは、とうてい思われません)
 表立っては騒ぎになった様子もありませんでしたが、水面下では結構、阿鼻叫喚の地獄絵図が展開されていたんじゃないでしょうか。
 実際、ぼくが『WiLL』様で「Save James」の件を書いた時、表現の自由クラスタはガン無視(匿名用アカウント氏はこの件に腐心し、白饅頭に採り挙げてほしいと進言したのですが、無残に無視されました)、ピル神が珍しく賛同してRTしてくれたのは何とも象徴的です。

9歳の少年を去勢⁉行き過ぎたLGBTはここまで来ている

 ぼくは以前、「ピル神など、ぶっちゃけ非常に古い人で(その意味でリベフェミという自己申告は半分くらい当たっているのかも知れません)、」と評したことがあります。
 ピル神は70年代のウーマンリブの世代の方と思しく、均等法のない当時は「法改正によって男女平等を実現する」とのリベフェミの方法論が意味を持っていた。
 しかし均等法が通って以降も彼女らの満足する結果を得られず、やむなく「だんじょのじぇんだーきはんがいけないのだ」と無理難題を持ち出し、ジェンダーフリーというラディフェミ的思想を唱え出した……というのが近年のフェミの動向であり、言わばオカマを自軍の兵器として抱え込もうという発想もこれに端を発しているわけです。
 表現の自由クラスタは「過去の世界」に戻ってまで、自分たちにとって都合のいいフェミを探してきたが、しかしそれはやはり、自分たちの乗っかっているパラダイムにはそぐわないものであった。
 そこで、両者に齟齬が生じ始めた。
 いずれにせよぼく自身はピル神を評価するものではないけれども、表現の自由クラスタの身勝手さ、冷酷さには戦慄を覚えずにはいられません。
 今の彼らの脳内では、このようなフレーズが響き渡っているのではないでしょうか。



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