大腸ポリープ・入院・そして相部屋での話し

2013-11-01 18:43:32 | 日記

 大腸ポリープ・入院・そして相部屋での話し

 

定期健診。「検便」で陽性、この間はセーフであったが、3年ぶりで処方箋を渡される。

職場の検診でも、ほぼ毎回精密検査の通知を受け取っていた。私の胃腸が弱いと言うことは、4歳のときに「腸カタル」で入院したのだが、同室の病人が亡くなり、母は淋しくなって急遽、退院させてしまったことが原因といつも語っていた。それが理由であるとは思っていない。むしろ母方の血統は、今で言えば胃腸関係の「ガン」なのである。そんなわけで、精密検査(内視鏡)は受けることにしている。

今回も、2泊入院で大腸の検査、そして1個のポリープを摘出した。3年前は5個、4年前は8個であった。

名のある医師(医学教授)の説を見聞きする。「切除は不要」とか「すべきだ」。あるいは「数、形状、出来ている場所によって判断」などなど。知見は別れる。判断は本人である。

以前は、前夜から下剤を飲み、朝、病院に行って検査・摘出。2時間ほど安静にしていて帰宅」。こんなパターンもあったが、現在は入院となっているようだ。

さて、痛いわけでもない、苦しいわけでもないから相部屋の患者の話を聞くことにしている。今回もそうだが私を含めて5人。病名はいろいろであった。

話の内容は、医療費の問題に集中する。

「なぜあんたは1割なの。俺は3割だ」。「高額療養費の申請を受けてこなかった」。「入院費(基本料)が月をまたがると高くなるのはなぜなのか」。そして今話題の「高度医療」の話へと移る。「とても、そんな金は出ない」などなどである。

さらには「退職して60代は、大した病気にはかからないが、70代も半ばからはいろいろな病名がついてくる。それに病院通いが長くなる。入院もするようになる。金はかかる。そして貯えも減ってくる。元気だった頃は、ついつい『良い爺・婆』になったりして結構出費があった。今考えると、自分たち夫婦のことを大事にすべきであった」と。そして「銭がなくなったと知ると、子や孫は寄り付かなくなる」と笑ったりしての会話である。

そして、最後は「年寄りを余りいじめないで欲しい」の言葉になる。

老後をどう考えるか。

この件についても、今まで経験してこなかった長寿が背景にある。70代の私たちが、自分たちの親の時代を考えてみる。「人生50年」とは言わないまでも、60歳後半、あるいは70歳に届くといえば、当時は長寿であった。大体は60代で亡くなり、現在のように多病、長期(投薬を袋一杯)という病状に悩むことは少なかった。ある場合は病名を知らずに逝ったものである。

医学の発達はすばらしい。かつては救えなかった命を救うことが出来る。ありがたいことである。しかし、そのことが医療費の増大。あるいは看護・介護面での難題に直面する。

そのときになって考えるのではなく、元気なうちに、制度の勉強も含め、はやり言葉ではないが、自分の「終活」について、子どもも加え、話し合っておくべきことを痛感した2日間であった。

 

 


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