細沼園のお茶飲み話

お茶の時間のひとときに、思いつくまま書きました。

小野寺の弟・小野寺の姉   著者  西田征史

2014-11-26 22:57:52 | 読書メモ な行

《内容》

京の片すみ、木造一軒家に二人で暮らす小野寺進と小野寺より子の姉弟。結構な歳だけど結婚できずにいる二人は、特別仲がよいわけでも、悪いわけでもないけれど、なんだか支えあって暮らしている。ある日、そんな小野寺家の郵便受けに間違って配達された一通の手紙。二人はその手紙を届けに行くことにするのだが―。引っ込み思案な弟と、こだわりが強く生命力の強い姉の、さえないけれど、ささやかな幸せが香る日常を描いた物語。    (紹介文より)

 

―――歳を重ねるほど、体験できることが減ってきている。お年玉をもらうこと。お嬢さんと呼ばれること。叱られること。呼びすてにされること。面と向かって年齢を聞かれること。そして誰かを想い、想われること。自分の中で諦めなくてはいけないことが増えていく。


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