広島に着きました。
おいくつになられても美しく輝きを放っている青山俊董先生からお聞きしたお話です。
ある時、ある方から呼び止められたそうです。
「あの~青山俊董先生でいらっしゃいますか?」
先生は「はい」とお答えになられました。
すると、驚くべき言葉が返ってきたようです。
「やはりそうでしたか。あまりにお老けになられたので、人違いかと思いました」と。
愛語は私たちをとても幸せにしてくれます。
愛語の反対は毒語ですが、毒のような言葉や態度で凹んだ経験は誰にでもあると思います。
まぁ、青山先生に心ない発言をしたこの人は、相手にするような人種ではありませんが…。
世の中には遠慮なくズケズケと、人を落ち込ませる人もあるものですね。
言われたら、その時は本当に落ち込みます。でも、後から考えると、毒語を浴びせられたことも、神様からいただいたプレゼントに思えてくるのです。
私は20代で、案内者(インストラクター)になりました。
「こんな若い人に教えてもらうなんてイヤ」という人と「若い人はいいわね。元気が貰えるわ」と言ってくださる人がありました。
ほとんどの生徒さんが、温かく見守ってくださり、育ててくださいましたが、時々、立ち直れないくらい、可愛がって?くれた先輩もいました。
しかし、その先輩は反面教師であると同時に、確かに言われても仕方がない私が、そこにありました。
とにかく、全部私に必要なことだったのですね。
案内者になりたてのフレッシュなあなた…。
クレーマーほどさっさと姿を消していくことも事実です。
嫌なことを言われたら「ありがとう!」と切り返すのが一番です。
良心があれば、きっと自己嫌悪に陥るでしょう。(荻山貴美子)