日本ヨーガ学会

ヨーガ的生活

不機嫌は環境破壊

2015年04月30日 10時14分06秒 | 思うがままに

大分前のことです。

山手線に乗っていたら、4人~5人の元気な中年女性たちのハイテンションなおしゃべりに花が咲いていました。少々賑やか過ぎるとは思っていましたが…。

ふと、私の隣に座っていた60代位の男性が イラついていることに気づきました。「チッ!ウルサイ!」と何度も何度もつぶやいています。

私はその男性のほうがよっぽどうっとうしくて席を変えました。

相変わらず「チッ!チッ!」と不機嫌極まりない顔。しばらくしたらスッと立ち上がり、その元気な女性たちのそばに行き怒鳴りはじめました。「お前ら、うるさいんだよ!」。

一瞬他の乗客が凍りつきました。

私は心の中で言いました。

「うるさいのはア ナ タ …」と。

私は好き嫌いがハッキリしている人間です。不機嫌な人が一番苦手。穏やかな人は心が安らぎます。この両極はインフルエンザよりもノロウィールスよりも伝染速いです。多分!

多分…というのは私はインフルエンザにもノロウィールスにも罹ったことがありませんので…。

スワミ・シヴァーナンダ師はこうおっしゃいました。

【心には陽気と陰気という2極がある。今、喜び、5分後にはふさぎ込む。その波が交互する。

 陰気な気分の人には、他者の陰気な考え、エーテル体の中のアーカーシック・レコード(宇宙の過去の記録)から陰気なものが引き寄せられる。

一方希望に満ち自信があり、快活な人は、他の同じ陽気な性質を引きつける。明朗で前向きな人は、何をしても成功する。

ふさぎ、怒り、憎しみなど消極的な気分の人は他者に危害を与える。これらの感情は他者に伝播し、第三者にも破壊的な心の活動を生んでしまい精神界に大きな害を与える。逆に楽しく、快活な気分の人は社会の宝である。人々に幸福を施す。

若くて美しい女性が、鼻におできができた時は、顔を隠して人前に出てこないのと同じように、落ちこんだり、憎しみや嫉妬の気分の時には、友人や他者と付き合ってはならない。この陰性な気分は人に伝染するからだ。これは社会にとって脅威となる。

祈り、瞑想、歓びを思うこと、オームを唱えること、讃歌を歌うことによって、落ち込みから這い上がることができる。陰気にふさぎ込んではいけない。そんな時は熱心に真言、オームを唱えなさい。「私は、歓びに満ちている」「歓びが私の本来の姿だ」と繰り返すとふさぎは消える。このふさいだ気分はいろいろあるだろう。曇り空の天候、良くない人との交際、消化不良、アストラル体の霊性の影響、過去のふさぎの印象の再現などが、人をふさぎ落ちこませる。利己的な気分のときには、我を忘れた奉仕活動を始めなさい。何事にも関心が薄い時には、愛、親切、忍耐の心で人と交わるようにしなさい。】

山手線内の、この男性はあくまでも他者を自分に合わせようと試みたのでしょう。そんなにイラつくなら車両を変えればいいんです。

こんな不機嫌な人が家にいたらテンションが下がり、家族はたまったものではないでしょうね。

渡辺和子先生もおっしゃっていました。不機嫌は環境破壊…と。

周りを無理やり変えようとして思い通りにいかないとイラつく。これが高じて事件が起こっているのでしょう。

テレビの音がウルサイ!携帯電話がウルサイ!話し声がウルサイ!笑い声がウルサイ!気にしたら生きていけませんね。山にでも籠らない限り…

私はこのゴールデンウィークは編集作業に没頭します。

テンションが下がらないところに身を置くつもりです。それでは皆さん、素敵な休日を(荻山貴美子)

 

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アッシジ(イタリア)旅行のお誘い

2015年04月27日 16時08分10秒 | 思うがままに

ネパールは大好きな国です。今年は、イタリアにしようか?フランスにしようか?ネパールにしようか?と迷ったくらいです。

 
今年、ネパールだったら中止になっていたでしょう。
 
時間はかかるかもしれませんが、きっとネパールも立ち直ります。
 
今年はイタリア…
 
続々とお申込も増えてきました。
 
イタリアは、過去に行ったことのない土地も考えましたが、今回もアッシジ中心でベストの地を選ぶとなると、前回と同じになってしまいました。
 
でも、数年前に行った時の私と、今の私は確実に違いますから、また新しい自分の発見ができそうです。
大阪から戻ります。(荻山貴美子)
 
この写真は菊池厚子教授から送っていただいたものです。場所は東京タワー。時は東京瑜伽大学ゼミナールの直前です。
 
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祈り

2015年04月26日 22時55分37秒 | 思うがままに

東京瑜伽大学ゼミナールから1日経ちましたが、まだ興奮覚めやらず…

よく笑いよく感動する…日本ヨーガ学会の皆さんを誇らしく思います。
 
白鳥晢監督のお話は経験に裏付けされているから胸を打ちます。経験といってもそんじょそこらの経験とは違う。
 
経験は宝であるということ。
そして、人を赦す…ということがどれほど大事なことか…。
映画「祈り」は、「人は変わることができる」つまりヨーガ・スートラの転変だったのです。
 
130人を超える皆さんのエネルギーが会場いっぱいに広がって絆を感じた1日でした。
 
パーティーの最中に知ったネパールの大地震。東日本大震災の悪夢が蘇りました。祈るしかありません。明日は私たちにも起こりうる天災や人為的事故。世界が一つにならなくてはいけない…としみじみ思います。(荻山貴美子)
 
 
 
 
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心と向き合って

2015年04月22日 16時08分44秒 | 思うがままに

ヨーガ・スートラの合本を出します。6月の全国大会でお手元に届くよう…ラストスパートです。

 
改めて一節一節を見直すと「アッ、これはこの訳のほうが良かったな」という箇所も出てきます。表現不可能とも思える節も何箇所か…。でも出来うる限り読み解きたい…パソコン入力の合間に田原豊道先生とお会いして何時間も一つの節を語り合う…。そうそう、こんな風景が12年ほど前にもありました。《最新 ヨーガを始める人のために》の出版の時でした。本当に産みの苦しみを味わいました。
 
今再び…
 
今回は自分自身に起こる心の波と向き合いながら…です。
幸いなことに今までかつて経験したことのないような波が押し寄せる…
押し寄せる…。
 
まるで鏡を差し出されて自分の姿をしっかり見なさいよ…と言われたようでもあります。
 
一度骨折した骨は強くなるそうです。心も折れたら強くなるかも…(笑)
 
言葉の持つマイナス面とプラス面。これもしっかりヨーガ・スートラにあります。文字にすることも、思うことも、すべては言葉です。そんなことを反芻しています。
 
お芝居で「泥かぶら」というのがあります。
醜い少女が3つのことを守り美しく変身する物語です。
その3つとは…
 
自分の醜さを恥じない
いつもにっこり笑っていること
人の身になって考えること
 
そうなんだ…
そうだったんだ…
 
得心しています。
 
 
《ヨーガの四季》はゴールデンウイークに集中します。
 
それでは皆さん、東京瑜伽大学ゼミナールでお目にかかります。(荻山貴美子)
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東京瑜伽大学ゼミナール

2015年04月21日 22時21分00秒 | 思うがままに

4月25日の東京瑜伽大学ゼミナールは白鳥哲監督の「祈り」の上映会です。

何度見ても新たな感動を受ける不思議な映画です。楽しみに楽しみになさっていてくださいね。

ヨーガ・スートラ第4章も唱えます。田原豊道先生のバースデーもご一緒にお祝いしましょう。

さて、私は一服したのち、また一仕事です(荻山貴美子)

 

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久しぶりの北海道

2015年04月19日 19時00分03秒 | 思うがままに

金曜日、札幌に入り師範科を終え、昨日は釧路入り、これから帰京します。

 
札幌は真冬のような寒さでした。これが最後の寒さ?
厳しかった冬からいよいよ解放され、ようやく桜の季節に入ろうとしているようでした。
 
1月は大雪のため飛行機が飛ばず、残念ながら断念しましたが、今回は無事に皆さんとお会いできました。
 
一度泊まってみたかったカトリックの宿泊施設は、インドのアーシュラムのようにシンプルでした。讃美歌が流れ、シンプルな食事にビールもなし。知足を味わってきました。お陰様で、昨日泊まった釧路のビジネスホテルが豪勢に感じられました。(笑)
 
それでは、また7月にお会いします。(荻山貴美子)
 
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マーヤーは女神さま

2015年04月15日 12時23分56秒 | 思うがままに

寒い日が続きます。

その不安定な中、山形は桜が咲き始め暖かい一日でした。これは日曜日のこと…。

朝倉千代子教授のプライベートクラスを中心に、遠くは庄内から、また仙台からもお集まりいただき本当に楽しい一日でした。宿泊したかったのですが、月曜日に急遽上尾カルチャーに伺うため日帰りにしました。

上尾の皆さん、お久しぶりでした。今回は担当案内者の古川邦宏さんの熱いラブコールがありましたのでハードスケジュールも何のその…とばかりに伺ったわけです。

17日から札幌、釧路に行ってきますが、昨日から引きこもり、原稿書きに没頭…と言いたいのですが、ゼミの打ち合わせの電話やら全国大会の会場からの連絡やら、さらに今朝からはハプニングのおまけつきで、久しぶりに心の波立った状態で追い込まれています。昨日は予定の三分の一も捗らず、時間だけが過ぎていきました。

私に一日30時間ください。(笑)神様にそんなお願いをしたい気分です。

今朝は早く起き、張り切ったものの昨日の連続です。雑務に追われてしまいました。気分転換にブログを更新してこれから、明日まで、多分徹夜で没頭します。

さて、インド哲学の基本概念のひとつはマーヤー(幻影)です。

インド神話では神が人を欺くような霊力をマーヤーといい、それが仏典では「幻」と漢訳されました。

マーヤーは私たちの現象世界で喜びと苦しみ、創造と破壊を楽しんでいます。

マーヤーは女神さま。

もし自分を快くさせる人、いらだたせる人が現れたら、それは、マーヤーが私たちに経験を与えている…と考えたら乗り切れるかもしれません。

人は自分の旅でどこに連れていかれるのかわからずに、マーヤーが自分を誤った方向に連れていっている…と思いがちです。

しかし、マーヤーは何の動機も持たずに働いているといわれます。

幸と不幸、善と悪の釣り合いをとりながら、私たちを惑わし、同時に教えてくれています。

今の私に起こっている些細なできごと、それに対する大きな苛立ち…。このブログに書き込みながらマーヤー女神さまが人格化され妙に愛しく、親しみさえ感じます。

でも…

やはり…

この2日間だけは、どうぞ、ハプニングのない2日間でありますように…と祈ります。(笑)

松本聖美事務長、私のフォローよろしくお願いしますね。

さて、全国大会のタイムテーブルをお伝えします。

平成27年6月27日(土)  大会会場 岩手県 厳美渓温泉 いつくし園

           PM3時~5時  ヨーガ・リーラー

           PM5時~6時 役員会

           PM6時00~7時半  夕食 早池峰神楽

           PM7時半~8時  山水治夫先生のピアノ生演奏 

平成27年6月28日(日)  

           AM7時半~     朝食      

           AM9時~9時半  ヨーガ・スートラとキールタン  

           AM9時半~10時半 田原豊道会長 挨拶提唱

           AM10時半~11時30分 山水治夫先生

     ★プログラムは多少の変更がある場合もありますので予めご了承ください。

この写真はyumikoさんから送っていただきました。私のこの状態をご存じなのか?分かりませんが…

心が和みます。

日本三大桜のひとつ、根尾の淡墨桜で樹齢1500年だそうです。 

夜桜もいいですね。 ありがとうございました。(荻山貴美子)

 

 

 

             

           

           

 

          

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ほどほど…という教え

2015年04月11日 22時53分22秒 | 思うがままに

最近は博多に宿泊せず、佐賀の東横インホテルに宿泊します。夕食はカレーの無料サービス。これが美味しいんです。カレーに缶ビールという、ささやかな夕食時間に田原豊道先生とヨーガ・スートラの話で盛り上がりました。

 
田原先生は私によくおっしゃいます。「貴女は人を信頼し過ぎ、愛しすぎる…」と。
昨日も潔癖症と勘違いの正義感を、さりげなくご指摘されているように見えました。
 
私の実家は公認会計士事務所でした。父は優れた経営者でしたが、何度か従業員に裏切られてきました。子どもながらに悲しくて悔しくてそれがトラウマになりましたが、道に外れない真っ直ぐな生き方を同時に学びました。
 
私は自分で「人の目を気にするA型」同時に「気配りのA型」何て、よく冗談を言います。でも気配りなんて格好の良いものではないんですね。煩悩そのもの。過剰な信頼と過剰な思い入れは、裏切られてしまうと許しがたくなるんですね。ここから愛着と嫌悪が生まれます。自分と照らし合わせて味わうヨーガ・スートラは反省を通り過ぎてある意味でショック。でも、より良い自分にパリナーマ(転変)するためには気づかないことには話になりません。
 
これが私の子どもの頃から溜め込んできたヴァーサナー(残存印象)だということに深く気づきました。私の生きる指針としていたことが、実は厄介な足かせだった…と。
今の私に最も必要なことは何でもほどほどです。 
 
師匠は弟子に深い気づきに導いてくださいます。それも温かい言葉で…。
ヨーガ・スートラは縦糸。田原先生のお言葉は横糸。
 
 
何を隠そう、ヨーガ・スートラを必要としているのは私自身です。(荻山貴美子)
 
 
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自己チューの細胞と自己犠牲の細胞

2015年04月10日 09時53分07秒 | 思うがままに

家庭も会社も所属の団体もコミュニティーですが、身体も社会のようだ...と言われています。


身体全体を考えず奔放に暴れ回る自己チューの細胞。そうかと思えば自己犠牲の細胞もあるそうです。

つくづくひとつひとつの個が集合体を保つには調和が必要なんだということがわかります。
 
私が…私が…といつも自分中心に事を運ぶ人の行き着く先は孤独だと思います。どんなに取り繕っても小細工をしても必ず墓穴を掘るのが世の常でしょうね。
 
立つ鳥跡を濁さず。
これは私のモットーです。日常の変化は、たとえば結婚や人事異動、引越し…。様々な別れと出会い。
 
これらの経験は、一種の訓練なんですね。その訓練を経て人生の大きな別れ…。その時に爽やかで潔い私でいたい…ヨーガ・スートラを読めば読むほどそう思います。
 
佐賀にいます。明日帰京して、明後日は山形に日帰りします。よい週末を…(荻山貴美子)
 
 
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全国大会 先行予約開始しました

2015年04月06日 21時16分21秒 | 思うがままに

 こんばんは。

あちらこちらで、新入社員の研修でしょうか。スーツ姿も初々しいピカピカの一年生社員の姿を見かけます。

新年を迎えてあっという間に4月に突入しました。

このたび、特別会員制度のことでお問い合わせがございましたので、改めてご案内させていただきます。

2011年より日本ヨーガ学会では特別会員を募り、学会の運営にご理解いただける皆様からのご寄付をお願いしています。お陰様でたくさんのご協力をいただき感謝の気持ちでいっぱいです。

今年度も、日本ヨーガ学会の維持発展にご賛助いただける皆様の積極的なご支援を、ここにお願い申し上げます。

特別会員(年額) 1口 1万円 です。勿論、複数口もありがたく申し受けます。

お問い合わせは事務局までお願い申し上げます。 

 

さて、本日から全国大会の特別会員先行受付が始まりました。

初日で120人を超えるお申込みをいただき本当に嬉しくありがたくお礼申し上げます。

平泉の文化遺産の根底には平和を求める普遍的な精神が深く息づいています。平和の願いを込め、この地を第66回全国大会の開催地に選んだ所以です。

せっかくの機会ですので観光を兼ねてお出かけください。

東北がもっともっと元気になりますように…

観光されるようでしたら私どものメンバー浅井うららさんにご相談されてはいかがでしょう。

IGRいわて銀河鉄道

http://www.igr.jp/wp/IGRTourist/

 

6月の全国大会でお目にかかれることを楽しみにしています。

その前に、4月25日は東京瑜伽大学ゼミナールで、白鳥哲監督をお迎えして『祈り』の上映会があります。

引き続き、田原豊道先生のバースデーパーティーも催されます。白鳥監督もご参加いただけますのでお楽しみに…。

こちらも若干名ですがまだお入りいただけます。(荻山貴美子)

 

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