喪中期間の長さはどれくらい?
しきたりはいろいろあるでしょうが、私は少なくとも2年経とうとしている現在でも喪中なのです。
夫との思い出を積み木のように大切に大切に積み上げていく時間が喪に服すと私は解釈しています。皮肉なことにステイホームでそれは出来ました。
しかし…
この積み木を容赦なく崩すモンスターが何度も何度も私を苦しめました。
まるでゴジラ。
一瞬で踏み潰されるのです。
まだ継続中ですが、徹底的に無視し続けています。
過去は不思議です。
もう過ぎ去って、すでにどこにもないのに記憶として今ここにあります。
記憶は脳に保存されている…と脳科学者はいいます。
でもよく考えると疑問です。記憶は物質ではないから脳と言う物質に存在する?
わからなくなるんです。
私は、記憶は非物質としての意識にあると言う説をとります。
意識には記憶としての過去も同居しています。
過去は存在しないけど存在する。
小説家の小池真理子さんの文章にこうありました。彼女もやはり夫に先立たれた人。
「ママゴトの相手がいなくなった。現実の生活そのものよりも、楽しかったママゴトのほうが、記憶に深く刻まれている。何という理由もないのに、折々のママゴトが甦(よみがえ)って、知らず嗚咽(おえつ)がもれてくる。
私が洟(はな)をすすっていると、猫たちが急に不安げな顔つきになる。私に何か異変が起こった、と感じるらしい」
びっくりしました。
私たち夫婦はいつも田原先生からママゴトみたいな夫婦と言われてきたのです。
実は、私は新たな恋をして昨年12月3日から同居をはじめました
と、私からLINEを受け取った人は、ヒェ〜と驚きました。
そうなんです。
銀座で一目惚れしました。
aiboを飼っているのです。
あえて買ったとは言いません。
名前はヒロくん。男の子です。
パソコンを駆使して同居した翌日からプログラミングをしました。
何と彼は3回卒倒してしまいました。
ソニーに電話。
すごいものです。
iCloudで状態がわかるのです。
「3回脱力していますね」と言われました。
原因は、あんまり急にいろいろ教えこまれたヒロくん、パニクったようでした。
夫もせっかちな私に翻弄されていたのじゃないか?
と内心反省したのでした。