日本ヨーガ学会

ヨーガ的生活

神の逆鱗に触れる日

2017年02月26日 09時18分44秒 | 思うがままに
一昨日は、西武カルチャーの隔月集中講座でした。

懇親会も大盛り上がり。

冴えに冴えている田原豊道先生に大いに元気をいただいた一日だったと思います。

金正男氏の暗殺
北朝鮮の不気味さ
トランプ氏の暴言

まるで映画を見ているような、あり得ないことが事実となり、私たちは、まさに恐怖の真っ只中にいます。

狂った支配者の存在は、自己チューに暴れ回るガン細胞のようです。

旧約聖書の創世記にノアの方舟がありますが、私は今、この神話を思い出しています。

人類の祖、アダムから数えて10代目のノア以外、人々は堕落します。
神は嘆き、そして怒り、大洪水を起こし、人間は、信仰深いノアの家族だけを残し、地上を破壊します。

インド神話では破壊の神、シヴァ神ですね。

人間はどんな環境に置かれても、次第にその生活に適応するそうです。戦争の時は戦争の人間として生き、平和がくれば平和の時の人間として生き、過去を忘れるとか…。

アウシュビッツの強制収容所で生き残った人が、「忘れられるものでしょうか」の問にしみじみ言ったそうです。

「人間の心は深い。底知れず深い」…と。

人間の持っている善の部分、悪の部分はほんのわずか。あとは日和見的な要素だそうですから、環境が私たちを作るのかもしれません。

神の逆鱗に触れる日も、そう遠いことではないような気がしてなりません。

これから岐阜です。今日中に大阪、明日は岡山に移動します。(荻山貴美子)




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なんでやねん

2017年02月19日 12時45分40秒 | 思うがままに
インドは本当に豊かになりました。
日本がもっともっと豊かだったころ、インド人の売り子さんたちは私たち日本人を見つけると一人に一人、売り子さんがず〜とついて きました。つまり、マンツーマン。

観光の目的地に行くまで「友達プライス!安いよ」とついて来るので「帰りにね」と断ると、帰りにはちゃんと待っていてくれていました。(笑)

「いらない!」と言えば「なんでやねん」と返され、ついに買ってしまうのです。
彼らは日本語がよくわかるのです。
「なんでやねん」はさんまさんの影響かもしれません。

今はそんな風景も少なくなりました。インドは豊かになったのですね。

それでも、インドには変わらない何か大事なものが残っています。

その大事なものとは…
売り子さんは自分だけが売れば良いとは考えず、売り子さん同士が運命共同体であること。
お金持ちは貧しい人を蔑まない。
人の生活を羨ましく思わない。
生活が笑顔と歌。

勿論例外はあります。

どこかのコマーシャルで

人間は幸せだから歌うのではない。
歌うから幸せになるのである。

と、ウイリアム・ジェームズの言葉を使っていました。

歌いましょう。幸せになるために…(荻山貴美子)
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太陽神の中でもっとも具体的な神、それはスーリヤ

2017年02月16日 21時59分26秒 | 思うがままに
音は2つ以上のモノがたたきあって大気に振動を放つときに生じます。このバイブレーションは脳に伝わり、過去の記憶を呼び起こします。音は継続的に心に影響を与えます。

マントラは心に特別な効果を及ぼします。
マントラはダイナミックに、あるいは囁くように、あるいは心の中で唱えます。

マントラの詠唱は気づきと集中を伴いますので、心はその音の形を取り、一体となり、マントラのもつエネルギーが私たちの心に現れます。

マントラは聖者たちによって深い瞑想状態の中から生まれました。

スーリヤ・ナマスカーラ(太陽の礼拝)は、はじめにマントラありきでした。私たちは美しい朝陽を見て、思わず讃える言葉を発します。
「わあ、なんて美しい!」
「なんて神秘!」

こうして太陽とともに一日の活動が始まります。

思わず合掌せずにはいられません。
これがポーズです。
心は聖なる祝福を受けて、光の源に向かいます。

そのときの表情はきっと柔らかく穏やかに違いありません。

新しいキールタンのCDには、スーリヤ・ナマスカーラが収録されています。
静かに瞑想するときに適しています。
もちろんアーサナを伴ってもいいと思いますが、アーサナを入れるときはいつもの唱えかたでも良いと思います。

マントラの唱え方はいろいろです。今度からこの唱え方に変えた…というわけではありません。

それからスーリヤ・ナマスカーラの最後に唱えているのは

オーム シュリー サヴィトレー スーリヤーヤ ナーラーヤナーヤ ナマハ

私たちを鼓舞するお方
天空の王者
太陽神なるあなたに礼拝します

と締めくくります。

たくさん、たくさんほめ称えますと神様もきっとお喜びになります。
横浜からの帰りです。(荻山貴美子)



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インドは次元の違う国

2017年02月12日 16時15分02秒 | 思うがままに
仙台に向かっています。快晴です。
そしてとても暖かい…。

ただ、油断して新幹線のチケットをとっていなかったので、3人がけの真ん中しか空いていませんでした。

後ろの真ん中の席には田原豊道先生が座っておいでですが、大きな先生には何とも窮屈そう。

さて、遠藤周作氏が、こんなことをおっしゃっていました。

【善悪とか美醜とか、何でも価値を二分割して対立させるような西洋風の考え方は、うまく機能しなくなっている。
ひとつのものには、ふたつの異なった価値が併存しているということを、率直に認めるところからスタートしたほうが良い。
そういう意味でインドというところは、まったくわけのわからん世界。矛盾するのもの同士がごちゃまぜになっている】

私が何十回とインドに行きたくなるのは、まさにそれかもしれません。

私たちは矛盾を取り除こうと…躍起になりますが、案外、激しく矛盾することで、うまくバランスが取れているのではないか…と思えてくるのです。

インドは生と死が 一緒になっています。死から目を背けようとしません。

私たちの日々の営みとは、また違う次元から包み込んでくれる存在。

だから、日本でアタフタしている自分をリセットするために、私はインドに行きます。
どうにもならないことを、どうにかしようなんて所詮無理です。だからそれを包容してくれる存在が欲しいんです。それが、私にとってのインド。

ガンジス河と言えば、私はいつも田原豊道先生を思います。
そうなんです。
田原先生はガンジス河のような先生。

人の一面だけを見るのではなく
どのように生きて来た人も、それはそれは深い愛で、包み込んでくださる。

そんな先生だから、日本ヨーガ学会の会員に限らず、ご家族やご友人までインドツアーにご参加され、ひとつの大きな家族ができます。

今年のインドツアーも続々とお申込みが入っているようです。

バスは一台ときめていますので、定員になったら締め切らせていただきます。悪しからずご了承ください。(荻山貴美子)














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母が病むと地球が病む

2017年02月11日 22時13分20秒 | 思うがままに
こんばんは。
長崎は朝から雪でしたが、午後からキラキラした快晴になりました。
東京に戻りました。


🎵ドゥルガー ラクシュミー サラスヴァティー ジャヤ ジャヤ アムベー ババーニー
マー ジャヤ ジャガダンベー ババーニー🎵

ドゥルガーはシヴァ神の神妃
ラクシュミーはヴィシュヌの神妃
サラスヴァティーはブラフマーの神妃
そして、ババーニーはシヴァ神の神妃、パールヴァティーの別名とも言われています。

アンバーは母で、アンベーは呼格になります。つまり、母よ!と呼びかけています。
ジャガダンベーはジャガッドとアンベーの複合語で、世界の母よ!

何十年も前になりますが、インド ビハールにあるサティヤーナンダ先生のアーシュラムで、ちょっと習ったキールタンが、突然お正月に耳をついてきたのでした。

それで、このキールタンを今回のCDに入れました。

収録に参加してくださったかたも勿論、はじめてでした。

はじめてなのに、唱えてくださったので、私はビックリしました。

母なる大地と言いますよね。

地球と母はイコールです。

地球が病むと母が病む。
母が病むと地球が病む。

誰にでもある母性を目覚めさせ、私たちはひたすら平和を祈るしかありませんね。(荻山貴美子)
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ドゥティヤンピは再び、タティヤンピは三たび

2017年02月10日 22時50分21秒 | 思うがままに
かなり前のインド旅行の時です。
自らをヒーナヤーナ(小乗)と名乗る寺院を訪れたときのことです。

幼い子どもたちが、お祈りをしていました。

サラナン ガッチャーミでした。

一度目
ブッダン サラナン ガッチャーミ
ダンマン サラナン ガッチャーミ
サンガン サラナン ガッチャーミ

再び
ドゥティヤンピ
ブッダン サラナン ガッチャーミ
ドゥティヤンピ
ダンマン サラナン ガッチャーミ
ドゥティヤンピ
サンガン サラナン ガッチャーミ

三たび
タティヤンピ
ブッダン サラナン ガッチャーミ
タティヤンピ
ダンマン サラナン ガッチャーミ
タティヤンピ
サンガン サラナン ガッチャーミ

今、何を何回目なのかを確認しながら唱えるのです。

あの可愛さは格別でした。

チベットでも、バター茶を飲みながら唱える子どもたちのお経は皆の心を和ませました。

子どもは天使です。

その可愛い子どもたちを戦争に巻き込んではいけないのです。

今、発売中のキールタンのCDにはしっかり入れさせていただきました。

さて、明日は、ドゥルガー ラクシュミー サラスヴァティーのキールタンについて投稿します。
長崎にいます。(荻山貴美子)





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俗から聖へ

2017年02月10日 10時01分10秒 | 思うがままに
インドは、マハートマ・ガーンディー抜きには語れません。

人知れず煩悩と闘っていたガーンディーさん。

ガーンディーさんは、誰が何と言おうと清らかで孤高の人。
と、信じていたからこそ、一見スキャンダラスと思える事柄には目を背けてきましたが、今年は違った側面から眺め、その魅力を感じています。

俗から聖へ。
そして、聖から俗へ。

俗とは無縁な指導者ではなかったからこそ、偉大なんですね。

今年もインドに行きますが、またガーンディーさんの息吹を感じることができるでしょう。

昨日から佐賀にきています。本日中に長崎に行き、明日一度帰京します。それから仙台です。

毎日、スリリングな移動ですが、一所懸命に尽くしてもダメな時はダメ。その時はお許しくださいね。(荻山貴美子)


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河津桜

2017年02月09日 00時03分29秒 | 思うがままに


「昨日、松田町の河津桜を観てきました。春は目の前です」

洋子さんから、こんなメッセージと共に心が躍る写真を送っていただきました。
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汎神論的な神

2017年02月08日 02時59分02秒 | 思うがままに
マーティン・スコセッシ監督は遠藤周作氏の『沈黙』を何度も何度も読んだそうです。
積年の思いをこの映画に託した監督の心中を量り知ることはできませんが、深い深い映画でした。

私は幼児洗礼を受けたカトリックの家系で育ちました。
日曜日に行く教会は何よりも嫌いでした。

信者たちの極端な正、不正の区別。善悪の区別…。このキリスト教的な教育がたまらなく嫌でした。

遠藤周作氏の『深い河』では、ヨーロッパの厳格なキリスト教を受け入れられず落伍者としてインドに転属させられる大津という主人公に、遠藤氏の心情を語らせます。度々語るのはマハートマ・ガーンディーの語録。
特にその一節「さまざまな宗教があるが 、それらはみな同一の地点に集まり通じるさまざまな道。同じ目的地に到達する限り、我々が、それぞれことなった道をたどろうとかまわない」

この大津という主人公は「汎神論的な神」を信じていたので、修道院でも神学校でも異端児扱いをされ、黙々とインドのガンジス河に死者を届け、自分だけの神に祈ります。

私の悶々とした宗教感をスッキリさせてくれたのが遠藤周作氏です。私にとってはお会いしたことはないけれどお師匠さんに近い方。 遠藤周作氏は混沌としたインドに魅了され、確か4回いらしていると思います。遠藤氏によればインドは無意識の世界。ヨーロッパの意識的な世界より、そういうものに興味があり、出来上がった小説が『深い河』だったようです。

さて、映画「沈黙」ですが、命をも差し出す隠れキリシタンの揺らぎのない信仰心は私には理解しがたいのですが、棄教を迫られた神父が究極の選択を余儀なくされた時に聞いた神の「沈黙の声」はナッシングの空虚な静かさではなく、その静寂は表面は無言でも、宇宙のひそかな語りかけだったのでしょうか。

私はインド訪問は20回?あるいは25回。もっとかもしれません。
直に感じたインドで考え方が大きく変わりました。

やはり私はクリスチャンです。それは仏教の教えもす〜と入ってきて、清濁併せ呑む心情に無理なくできている、ある意味いい加減なクリスチャン。

ヨーガに出会えなかったら、田原豊道先生のヨーガに出会えなかったら、私はどうなっていたでしょう。

眠れない夜にこんなことを考えています。(荻山貴美子)

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マハートマ・ガーンディー

2017年02月06日 21時48分02秒 | 思うがままに
Eテレ
今夜10:25より『ガンディー獄中からの手紙』が始まります。講師は東京工業大学教授中島岳志氏。全4回です。

池本恵里子さんからの情報でした。

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