ダーツ
記憶の中にプレイ動画がない。
僕は初めてダーツをしているのだろうか。
経験したことがあったとしても、その記憶はほぼ擦れて再生ができない。
その人(のちにダーツの師匠)にルールやダーツバーの仕組みを教えてもらった。僕はただの田舎者として都会の遊びをキョロキョロしながら椅子に座った。
始めは301を当てた得点でゼロピッタリにするルールでレッスン。この時、この曖昧な記憶の意味が分かった。
キムタク主人公の「ジャッジアイズ」というゲーム(ps4)でダーツをやったことがあるのだ。だからルールは何となく分かった。でも本物の羽根付きのソレは重みもあって、丁度刺さると気持ちいい具合になっている。
そしてたまにど真ん中(BULL)に当たって音が鳴る。電子ダーツ機器は昔のコルクのモノから進化して気持ちよさを演出してくれる。
師匠はマイダーツを持っているくらいハマっているらしい。でも負けず嫌いを自称して、ひと通りルールや持ち方、何処から投げるなどのしきたりを教えてくれたあと、本気のスローをし始めた。
どうやら本当の負けず嫌いらしい。
僕は何やら持ち前の器用さで相手をビビらせるらしい。
「こわー、こわー」と初心者の僕に負けるまいと、僕の一投一投に一喜一憂していた。
そして僕はあろうことか、負けず嫌いの師匠を負かしてしまった。「ラッキーです!らっきーですよー」と言えばいうほど師匠は椅子に力なく座り込んで天井を見上げた。「しんどーしんどー」と負けを上手く飲み込めないご様子。
その仕草とリアクションの良さに僕は、この人素敵だなぁと本当に思った。
面白い人だと。
タバコの数が増えるーと電子タバコを吸い吸いしていた。それも僕は笑って見ていた。
そして初心者では勝てないというクリケット(陣取り)というルールで戦って完敗。どうやらホッとした様子。良かった良かった。師匠を凹ませるのが本意ではないのだ。
僕はとにかく楽しくダーツバーを楽しんだ。その師匠と一緒だったから更に倍楽しかったのだと思う。
ということで、またリベンジしましょう!
と約束した。いい夜だった。
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#100日後に絵本発行 #あと63日
【今日のイラスト(2021.01.01〜)】
(毎日投稿チャレンジ)
たいよう
THE SUN
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