ホクトマンのアドブログ

アドベンチャープログラムを愛するすべての人と、そうでもないすべての人へ。ひとりごと、今思うこと、泣き言、楽しか

北斗星、お疲れ様です。

2014-12-06 | 雑念
ブルートレイン「北斗星」廃止

石川さゆり「津軽海峡冬景色」の歌詞
“上野発の夜行列車~…”はこの北斗星を指しているのだろう。

そんな昭和の名曲を彩ってきた列車が廃止になっていくのは時代の流れというにあまりに酷い。東北新幹線は本当に人々を豊かにしているのだろうか?

時間をお金で買う

確かに少ない休みを有意義に使いたいと考えるのが人情である。しかし「無駄」とも取れるゆっくりとした時間はお金では買えない。

ゆとり世代という言葉を悪の権化のように扱う人もいるが、ゆとり世代の人間ではなくて、その「ゆとり教育」という教材をバラまいた官僚とそれを上手く使えなかった教員の責任だと思う。

次はゆとり教育受講者達が教育者となり、次世代の子供たちを指導する。今は土曜授業の波が鹿児島まで押し寄せてきて、来年4月には月1度の土曜授業が県教育委員会の指針として示された。あとは市町村の教育委員会が判断とのことだが、教育委員会ごときが判断する能力がある訳もなく波の上下に流されて導入は必至であろう。

つまり元来勤勉な日本人に「ゆとり」に価値観をもたらすのは難しい。

安く、早く、質のいい

まるでキン肉マンのような世界が理想郷なのだ。

僕がずっと提案している「バカなこと」「時間がかかること」「無駄なこと」から価値という宝物を見つけ出すのはインディージョーンズでも難しい。

そういう意味でも日本人の気質を、そして平成の冷ややかさを表したものが北斗星廃止である。

別に無駄なものを永遠に残すべき!とは思わないが、寂しいなぁとノスタルジックな訳である。