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オークションで売り出された海保の本

2007-07-06 | Weblog
温かい認知の心理学
480円の値段がついて競り落ちたようだ
出品者は自分ではない。
でも、こうやって、自分の本などを売りに出すのも
おもしろそうだなー
職を退いたら、やろうかなー
本を捨てるのをしばらく見合わせようかなー

ミスした人をどうする

2007-07-06 | 安全、安心、
03/7/11海保 ヒューマンエラーをめぐっての 最近の気になる話題2つ。
1)医療ミスを繰り返す医師、免許取り消しも(6月26日付け毎日新聞の1面トップ記事)
●リピーター医師---事故多発者、あるいは事故傾性者---の処分について、医療道審議会に諮問。   ・おっちょこちょいで衝動的な性格    ・未熟な技能   ・貧弱な知識  が事故を起こさせる。
●事故傾性者、事故多発者をどうする ○一番、厳しいが効果があるのは、排除。  これが今回の対策のねらい。  しかし、その職につく、あるいは免許を取得するときにやる---スクリーニング---、ならまだしも、かなり暴力的な対策。 ○これより穏便な対策は、エラーをおかす現場を変えてみる、「配置変え」。手術はへたでも、外来医療は得意ということがないか。   ・状況の中に、エラーを繰りかえさせる力があるかもしれない  ・本人の持っている適性と仕事のミスマッチがあるかも ○もう一つは、研修、再教育。未熟な技能、貧弱な知識を改善する。 最近、教育界では、いわゆるダメ教師、入試問題の2割しか解けない先生では困るという話がありましたが、現場から一時的に離脱してもらって、再研修。 ●排除は最後の最後の手段ではないかと思う。 ----------------------------------------------------------------------------------- 2)私鉄大手で、免許切れのままバスを運転していてもらい事故。運行主任は「本には、子だくさんでかわいそう」ということで、替え玉を警察の事情聴取に出向かせた。匿名電話で事態が発覚。 会社ぐるみでかばいあいが判明。
●違反とエラーとは違う  人は誰でもエラーはする。  しかし、違反は、   ・意図的な違反   ・知らないままの違反     この中には、最初は違反を知っていたが、    習慣的に違反をしているうちに「知らない    まま違反を」というケースがあるのでやっ    かい。     事故の芽を潜在させている。     
●このケースでは、意図的な違反。しかも、組織ぐるみの違反。公共的には言い訳がたたない。  しかし、背景に、組織の「日本的なやさしさ」があるだけにやっかい。
●精神としては、 「エラーには優しく、違反には厳しく」 だが、しばしば、 「エラーには厳しく、違反には優しく」 という組織文化、企業文化が構築されてしまう。  
●組織として考えるべきは、 ホイッスル・ブロー(whistle blow;違反の警告者)あるいは、 悪魔の代弁者(安全について口うるさく言う人) を組織の中でいかに正当に位置づけるかである。

対面対話が危機に

2007-07-06 | Weblog

● 対面対話が危機に
 最後に大事な余談を一つ。
 中高校生が携帯電話を持つようになりました。それによってコミュニケーション環境が激変しました。その一つに、対面対話の減少と、それに伴う対面対話スキルの劣化があります。
それだけに、次のジェスチャー力も含めた対面対話のコツをスキルとして折に触れて学べる機会を子どもたちに与えて欲しいものです。


写真 新しく導入したデスクトっプ

中高生の授業態度

2007-07-06 | 教育
中高1校ずつ、学生の研究授業を見学させてもらった
生徒たちの授業態度の良いこと。
大学生につめの垢でも飲ませてやりたいくらい

大學1年生を高校4年生と呼ぶ大学もあるそうだが、
まさに、そのつもりになっての導入教育が必要かも。

セレンディピティ

2007-07-06 | Weblog
もらった高級万年筆(だと思う)
しばらくつかわなかったが、もったいないので
インクを買ってーーーこれもデパートでないと売っていないーーー
1週間くらい使ったが、どこかに消えてしまった。
それが、昨日、偶然、机の隅から出てきた。
インクがかすれるほどだから、なくなったままの時期が長かったのであろう。
また使うつもりだが、またなくすだろうなー

アクセス数、順調

2007-07-06 | Weblog
7/05(木) 777 pv 234 ip -位(809916 BLOG中)
7/04(水) 791 pv 244 ip -位(809267 BLOG中)
7/03(火) 861 pv 235 ip -位(808571 BLOG中)
7/02(月) 897 pv 240 ip -位(807942 BLOG中)
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6/30(土) 805 pv 217 ip -位(806637 BLOG中)
6/29(金) 1679 pv 215 ip

安定的に推移

こういう傾向表現って意外と難しいもの

3つのマジカル・コンセプト---スキーマ、活性化、アフォーダンス

2007-07-06 | Weblog
2006-01-02 02:14:01
認知心理学の3つのマジカル・コンセプト---スキーマ、活性化、
           62行(本文)
3つのマジカル・コンセプト---スキーマ、活性化、アフォーダンス
  万能概念なのか無能概念なのか
●よくわかる説明?
 まずは、次のような説明を、スキーマ、活性化、アフォーダンス(注1)という専門用語に注意しながら読んでみてほしい。
 1)この物語文の理解が良かったのは(正答率が高かったのは)、スキーマがあっ   たらかと思われる。
 2)反応時間が早かったのは、関連知識が活性化していたからである。
 3)この製品で事故が起こったのは、製品にアフォーダンスが作り込まれていなか   ったからである。
 いずれも認知研究者仲間でごく普通にかわしている会話の中に出てくるセリフではある。しかしながら、もしあなたが違和感を感じたり読み障り?だったりするとするなら、あなたは、行動主義的な訓練をたっぷり受けてきた方のはずである。
 なぜなら、ここで使われているような3つの概念は、科学方法論的に問題をかかえているのである。
●説明概念がマクロ過ぎる
 説明概念がマクロというのは、説明できる範囲が広いということである。そのこと自体は説明概念として有効であることにはなるが、問題の一つは、あまりに有効過ぎて、実は、何も説明していないというパラドックスに直面してしまうことである。「すべて神の御心のままに」と同じことになる。これでは科学にならない。
 もう一つの問題は、こうしたマクロ概念を持ち出してしまうとそれなりに説明できてしまうために、研究者として最も大事なより深く、より緻密に思考することを停止させてしまいがちなことである。この概念を持ち出したとたん、すべて終り。また次の同じような研究が、となって一幕物研究のオンパレードになってしまう。
 さらに関連するが、説明が常に後付け的になってしまいがちなことである。得られた実験結果がそれなりに意味のあるものになってしまい、次の新しい研究へのガイド、あるいは、予測をもたらさないのである。
●説明概念が実体化している
 さらに、この種の概念が問題なのは、心的概念、したがって、説明のための方便?として用意された概念であるにもかかわらず、それが実体として存在するかのように扱われてしまうことである。実体化には次の2つがある。
 1)心的な説明概念を脳生理的な基盤に還元するという意味での実体化
 活性度がシナプス結合の強さを反映しているかとか、母親スキーマがどの脳部位と対応するかを研究するといったようなこと自体を研究課題とすることは問題ではないのだが、しばしば、そんな研究の知見の有無に頓着なしに、心的活動の説明が、突然脳にまで話が飛んでしまうことがある。いかにも話しが唐突である。
2)因果関係において、原因に力を及ぼすという意味での実体化
 「活性度が高くなったから反応時間が早くなった」は、言うまでもなく、因果的な説明である。しかし、科学の世界での因果的な説明は、原因が操作可能でかつ結果に直接力を及ぼすことが絶対条件である。活性度は、単なる概念に過ぎない。操作もできないし、力もおよぼさないのに、それが原因というのは、おかしいことになる。
●それでも、使い方によっては捨てがたい
 行動主義全盛の頃は、逆に、ミクロでしかも物理的な概念・用語による記述が徹底していた。「750ミリミクロの光を1秒見せると、眼瞼が3回まばたいた」の類の記述ばかりであった。正確ではあったが、これでは心がまったくみえない。「心」理学とはおよそ無縁であった。
 認知科学と認知心理学が、科学方法論的には問題を抱えていても、大胆に心的な説明概念の使用を流通させた功績は大きい。ようやく素人心理学を越える科学的な「心」理学をおおっぴらに語れるようになったからである。
 概念は、一般に、複雑な世界を整理したり、理解(説明)したりするのに有効である。というより、それがどれほどできるかによって、概念の有効性が決まってくる。その意味では、ここに挙げた3つの概念は、極めて有効な概念であることは間違いない。要は、はさみと同じで、使いようである。心の科学の日常的な語りの世界では、多いに使って、語りを豊かでおもしろいものにする。しかし、研究ベースの仕事ではできるだけミクロで精緻な概念、たとえば、計算論的な裏づけのある概念で勝負することであろう。
****本文64行
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注1 スキーマとは、あるトッピクについて頭の中に構築される表象のこと。活性化とは、表象を構成する要素知識の使用可能性が高まること。アフォーダンスとは、環境のなかにあって適切な活動を自然に誘うもの。

承認欲求 用語解説

2007-07-06 | 認知心理学

● 承認欲求(need for approval)
欲求は生理的欲求と社会的欲求とに分けられている。承認欲求は社会的欲求の一つである。周囲の人びとから自分の能力や性格などを認めてもらいたいとの思いである。社会的欲求の特性として、生理的欲求とは違って、満足されることのない欲求である。

始業式あいさつ

2007-07-06 | 教育
02/4/1海保
付属高校始業式 校長あいさつ

昨日は、新入生240名の入学式がありました。
あらためて、ここに新しい仲間を本校に迎え入れることができた喜びを、拍手を持って表したい思います。

昨日の式辞で、本校の教育方針の第一に挙げられている
自主、自律、自由の3つの自を身につけることを、自分力をつけると呼んで、その大事さを強調しました。

世紀の代わり目に青春時代を過ごすという貴重な体験をしている諸君にとって、この自分力を養うことこそが、一番大事になってきていると思うからです。

人から指示をしてもらわないと動けない人
自分をコントロール出来ずに欲望に負けたり怠惰になってしまう人
新聞やテレビ、あるいは他人の意見にばかり気を配る人

こんな自分力のない人は、これからの日本の社会の中では、あるいは世界の中では、落ちこぼれてしまいます。

自主的に振舞える人
自律的に自分をコントロールできる人
自由に考えるられる人

そんな自分力のある人こそ、今、わくわくするほどおもしろい社会になろうとしている日本において必要とされる人材です。

それが、本校の教育方針の第一なっていることの意義を今一度確認して、青春を謳歌してください。

小刻みに結果をチェックする 集中術

2007-07-06 | 教育
海保著 集中力を高めるトレーニング あさ出版


6 小刻みに結果をチェックする

 パソコンゲームをしたことのある人なら経験したはずであるが、一度やりだすとおもしろくてなかなかやめられない。ほんのちょっとが、三〇分になり、一時間になってしまう。ゲームの内容そのものがおもしろいということもあるが、ゲームの仕掛けに工夫のあることが、集中力をこれほど持続させることにつながっている。
 その仕掛けにも色々あるが、集中力の持続という点からひとつ注目しておきたいのは、めまぐるしいキー操作のひとつひとつに対して、すぐに勝ち負け、あるいは画面上での変化が返ってくる仕掛けである。
 これは、即時強化の原理とよばれている。何かをしたら、すぐにその結果を返す(強化する)と、その「何かをする」という行為がよく起こる、あるいは持続するようになるのである。
 したがって、むずかしいことをやらなくてはならない時や、集中力の持続ができない人は、何かをしたらその結果がすぐにチェックできるようにしておくことをすすめたい。たとえば、
 ・ 問題を解く時、一問解いたらすぐに答のチェックをする、 
 ・ 進み具合、でき具合をグラフにしておく
 ・ 仕事であれば、その日の成果をその日のうちにチェックする
 あるいは、自分でこうした工夫ができない人は、自分の身の回りの人、親や上司を、強化してくれる人として利用するのもよい。何かをしたらすぐにそれを見てもらい、成果を点検してもらうのである。
 ただし、集中の持続カをつけたい、と考えている人は、あまり小刻みに強化を入れることに馴れてしまうと、まったく集中力の持続が訓練できないことになってしまう。「即時強化の原理」は、したがって、どうしても飽きがきてしまう勉強や仕事の時に限定するようにしたいものである。

7 エサを設定する

 エサは、生き物が生きていくためのエネルギーの源である。だからこそ、それを手に入れようとがんばるのである。
 ニンジンを食べたいばかりに馬は前へ前へとがむしゃらに進む。人間でも同じようなところがある。
 ただ、人間の場合、このエサが多彩である。まず、勉強や仕事そのものとは別に設定するエサがある。
 大きいものでは、がんばって勉強したあかつきには、給料のいい会社に入れるといったものから、小さいものでは、勉強を一時間したら好きなテレビを見ることができる、といったものまで。この種のエサは、外から人を駆り立てることから、外発的動機づけという。
 外発的動機づけが集中力を発揮させることは、経験的に誰でも知っている。親にほめられたいので家事手伝いをする、ボーナス査定が近いので懸命に仕事をする、見たいテレビ番組が始まる前には不得意科目をやる、もう少し勉強すればおやつが食べられるなどなど。
 ただ、あまりこれに頼りすぎると、本業がいつも嫌なことになり、それをいかに早く終わらせられるかに関心が行ってしまう恐れがあるので気をつけた方がいい。
 仕事も勉強もそれ自体を充実させることが本来の目的でなければならない。これがもう一つのエサの話になる。
 それは、勉強や仕事そのものに内在するエサである。ただし、これがエサになるためには前提条件がいる。勉強、仕事をすること自体が喜びであり、楽しく感じられるようでなければならない。
 もっと深くたくさんの事が知りたい(知的好奇心)、やればやるほど楽しいというようなら、このエサが使える。これは、外発的動機づけに対して、人の内側にあって人を駆り立てるということで、内発的動機づけという。
 人は外から与えられるエサのみで生きているわけではない。勉強がおもしろい、仕事がおもしろいということになれば、放っておいても集中力は持続できる。
 余談になるが、最近、日本の社会でも至る所で、成果主義が取り入れられている。成果をあげたら、エサ(給料)をたくさんあげましょう、というものである。
 外発的動機づけを人事管理に使ったものである。これがうまくいくのは、短期間の限定された領域で比較的単純な仕事の場合のことで、長期間、いろいろの事をすることになっている、学校や会社では、うまくいかない。
 うまくいかないどころから、内発的に動機づけられている人に、へたに金銭などの外的報酬を与えるとかえってやる気を削いでしまう(アンダーマイニング現象)が発生してしまうことが知られている。
 内発的動機づけこそ、人を真に活かす道なのである。