ひとみの目!

元神戸市会議員・社会保険労務士・行政書士
人見誠のブログです。

川越市の観光振興

2015-08-20 23:15:46 | 日記
8月19日は会派で視察でした。

まず川越市役所で観光振興についてお伺いしました。

川越市の市街地は、昭和30年代に中心部が南部に移動したため、現在は北部の観光ゾーンと南部の商業ゾーンに分かれている。

川越の見どころとしては、蔵造りの町並み、時の鐘、菓子屋横丁、喜多院などがあり、さつまいもやうなぎが名産品で、10月に行われる川越まつりの時が一番賑やかになる。

観光客数は、平成25年の鉄道5社による相互直通運転などの効果で増加傾向にあり、平成26年度は過去最高の657万9千人となった。

そのうち、約3分の1は川越まつり等まつりの訪問客だった。

外国人観光客数も、パンフレット等の多言語化など表示の改善もあり増加傾向で、平成26年度は過去最高の7万7千人となった。

ただ、観光客の90%は日帰りで、半日程度の滞在時間が多い。

もともと宿泊施設が少ないため、宿泊客数の増加ではなく滞在時間の延長に力をいれており、「食と音と灯りの融合」や「伝説妖怪ナイトツアー」などを行っている。お店にも営業時間の延長などを間接的にお願いしている。
 
川越の景観と観光を劇的に一変した例として電線類の地中化がある。

これにより、蔵造りの町並みを残す機運が高まったり、川越まつりの際の山車が通りやすくなった、といった効果があった、

といったお話でした。

川越市の状況をお聞きし、昔ながらのたたずまいを残したり、交通の利便性を向上させるといったことが観光客増加に重要だと感じました。
 
また、蔵造りの町並みのある通りを、観光客は交通規制してほしい、市民はしてほしくないという要望が多いとのことで、観光客と市民の利便性が相反することもあるようです。

神戸市においても都心部の再整備等の際には、そのような観点・視点も忘れずに盛り込んでもらいたいと思います。