ひとみの目!

元神戸市会議員・社会保険労務士・行政書士
人見誠のブログです。

熊本・北九州 その1

2012-02-06 15:39:14 | 日記
1月26日(水)~27日(木)に大都市行財政制度に関する特別委員会の視察で熊本市と北九州市に行ってきました。

熊本市では、まず「熊本市東アジア戦略」についてお伺いしました。

 熊本市では、九州新幹線鹿児島ルートの全線開業や今年4月1日に政令指定都市に移行するなど新たな飛躍に時期を迎えているとの認識から、地理的に近く高い経済成長を続けている東アジア地域との交流、連携、情報発信を戦略的に進め、東アジアから選ばれる都市になるよう「熊本市東アジア戦略」を策定し、取り組みを進めています。
 「熊本市東アジア戦略」では、①東アジアに熊本市の存在感を示す都市ブランドの確立と観光振興・コンベンション誘致、②東アジアと連携した学術都市づくり、③東アジアとのビジネスの促進、④東アジアの中の環境先進都市の実現、の4つのチャレンジを掲げ、東アジア諸国からの宿泊者数、留学生数、視察・研修生の受け入れ件数、東アジア諸国への進出企業数などについて目標値を決めての取り組みや、1月に上海に事務所を設置するなどの取り組みを行っているとのことでした。
 また、中国人の観光客が観光地訪問・温泉・ゴルフ・食べ物などから山のトレッキングやカヌーをしたりして田舎で人とふれあい温かみを感じようとする傾向に変わってきているとのお話があり、興味深かったです。
 成果についてはまだこれからという感じでしたが、産官学の連携、特に大学との連携して留学生数を増やしていくなどの取り組みは神戸市でももっと取り組むべき課題であり、さらには留学生が神戸市や神戸周辺で就職できるよう取り組んでいくべきではないかと思います。

次に、熊本城復元整備事業についてお伺いしました。
 熊本の歴史と文化を象徴する熊本城について、「熊本城復元整備計画」を策定し、城郭を5ゾーンに区分してそれぞれゾーンごとに「保存・復元ゾーン」「緑の遊園ゾーン」「歴史学習体験ゾーン」などのテーマを決めるとともに、整備時期についても短期、中期、長期に区分し整備を進めているとのこと。
 復元整備にあたっては、「一口城主制度」という復元募金を募っています。
この募金は、1万円以上寄付した方を「一口城主」として、「城主証」を寄付者に送るとともに寄付者の名前を「芳名板」に記載し天守閣に掲示したり、「城主手形」を発行し対象施設で提示することで特典を受けることができるといった制度です。
熊本城入園者数は、第1期完了後の平成20年度には過去最多となったが、その後減少傾向にあり継続的に来園してもらうには課題を残していると思われます。
 しかし、「一口城主制度」という復元募金制度は、市民とともに市の財産を守り、市民に愛しつづけてもらうための方法のひとつとして、非常に参考になるのではないでしょうか。


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