ひとみの目!

元神戸市会議員・社会保険労務士・行政書士
人見誠のブログです。

視察@門司

2013-09-06 21:39:08 | 日記
その後、北九州市の門司へ移動し、北九州市産業経済局観光部門司港レトロ課の方から門司港観光施策についてお伺いしました。

もともと門司港は、明治・大正時代には日本を代表する貿易港であり、鉄道拠点で九州の陸・海の拠点であった。

しかし、①関門鉄道トンネル・関門国道トンネル・関門橋の開通で通過点となったこと、②戦後に大陸貿易がなくなったことから、衰退した。
そのスピードが急速であったため、建物を壊す余裕がなく多くの建物が残った。

そのような背景から、関門海峡の風景と建物を活かして衰退する門司港の活性化していくため、①歴史のいきづく大正ロマンのまち、②うるおいと活気に満ちたウォーターフロント、③特色ある文化創造の拠点、をコンセプトに昭和63年から事業に着手した。

第1期(昭和63年度~平成6年度)の事業では、国のふるさとづくり特別対策事業の補助金などを活用し約300億円(すべて公共)の総事業費で、「旧門司三井倶楽部」の移築修理・展望台の整備・「はね橋」の建設など建物修繕やインフラ整備を中心に行った。

平成7年にオープンしたが、想定以上の来客があり公衆トイレやレストランなどの施設等が不足していたこともあり、第2期(平成9年度~平成19年度)の事業では、約268億円(公共約125億円・民間約143億円)の総事業費で、滞在型観光拠点の整備などを行った。

また、平成7年オープン時にソフト面は民間にいっしょにやっていくため、行政(北九州市)・関係団体(観光協会、商工会議所など)・関係企業(JR九州など)・まちづくり団体(商店街振興組合など)などで構成する「門司港レトロ倶楽部」をつくり、イベント企画・実施などを行っている。

現在年間約280件のイベントが行われているが、必ずしもレトロにこだわらずやりたいことをやってもらっている。
観光客数は、ここ数年は約220万人で推移している。
今年度から、施設やイベントなどのリニューアルにむけた取組みを始めている、

といったお話でした。

門司港ではJRの駅舎を含め官民一体で町全体でレトロのまちづくり・雰囲気作りを行っていますが、神戸ではハーバーランドのレンガ倉庫など一角にとどまっています。

神戸港も歴史のある港ですから、門司港の取組みを参考にしながら、もう少し広範囲でレトロのまちづくりを行っていく取り組みも進めていくべきではないでしょうか。

参考:門司港レトロ倶楽部 ホームページ http://www.retro-mojiko.jp/


ブルーウィングもじ(はね橋)


旧門司税関


国際友好記念図書館

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