生体肝移植が選択できた幸福

B型慢性肝炎から肝硬変・肝臓癌となり生体肝移植を受けることとなった医師によるブログ

生体肝移植の費用について

2009-01-24 22:04:44 | 合併症の治療(2回目の入院)

ENBDを入れて、うつになっている時期に、一回目の入院(保険適応外移植の費用)の請求が出てきました。

総額で6,647,690円でした。術前には1000万程度かかると言われていたので、非常に拍子抜けしました。

明細を見てみると(ドナーさんの費用も入っています)

1)手術費用      2,082,160円

2)注射(点滴)費用  1,887,860円

3)入院費(ICU含め) 1,203、200円

4)検査料         251,130円

5)内服薬代       267,870円

6)麻酔代         273,760円

7)画像診断料      192,030円

残りはその他です。手術料は、一人大体100万円程度で思ったより(労力など考慮)低いかなという印象です。

今回、費用が低くすんだのは、血液製剤(アルブミン・輸血・γグロブリンなど)が非常に少ない使用だったので、これぐらいですんだようです。

肝硬変進行し、腹水などで苦しんだ方は術後にアルブミンを超大量に使用しますので、その分で数100万円かかってしまいます。

ICUの室料も一日10万円程度だと聞いていますので、ICU滞在日数でも変わってきます。

かといって、肝硬変が余り進行していない人に適応を広げると、費用は下がりますが、移植自体100パーセント安全な手術ではなく、ドナーさんに危険もありますので、難しいところかなと思います。

なんにしろ予定より、かなり低い金額で一回目の入院費用はすみました・・・・

退院後にも結構お金がかかるのですが・・・・


薬剤投与量について

2009-01-24 13:43:35 | 退院後

飲み薬・注射薬など、普通の風邪薬だと何歳で何錠という風に、年齢などで量を決めていますが、副作用などの強い薬(造影剤・抗がん剤・免疫抑制剤など高価な薬剤)は体重や身長から決まる体表面積などにより、量が変わります。

 

つまり、体重50kgで標準投与量が決定されていますので、75kgの方は1.5倍の投与量となり、値段も1.5倍取られます。

体重により、医療費が変化します。

私は75kg程度ありましたので、通常の方より1.5倍の免疫抑制剤が必要となります。