生体肝移植が選択できた幸福

B型慢性肝炎から肝硬変・肝臓癌となり生体肝移植を受けることとなった医師によるブログ

胆汁漏チューブ

2009-01-27 21:59:01 | 合併症の治療(2回目の入院)

ステントも入り、便にも色がついてきたので、胆汁漏チューブからの排液が減ってくることを期待していました・・・・

しかし、いつまでたっても400cc出てきます。

ついでに、皮膚の穴の部分から異臭が出てきました。最初は、良く洗っていないために陰部がくさいのかと思い、自分の体をかぎまわっていましたが、実は皮膚の部分に感染を起こしていたので臭くなっていました。

長い間入れていた部位なので、かさぴたが重なり、そこに浸出液がしみて感染していました。培養ではMRSAが出ていました。

そこで、かさぴたを思いっきりはがして、イソジンでごしごし消毒し、膿の溜まっている部分を掻き出しました。

痛みはあったのですが、一気に臭いは改善しました。ついでに3ケ所で皮膚に縫い付けていたところが、外れていたので、もう一回縫い直し。

傷が見違えるようにきれいになりました。

 

あまりに排液量が減らないので、排液バック(ばねがついていて、常に陰圧で引いているタイプ)から、ただのバックに変更となりました。

でもしばらくは排液が継続していました。変わったことは、出てくる胆汁が、さらさらしたものから、ねばねばしたものに変化していました。

写真は、ステントを入れたときの透視画像です。白い蛇のようなものが、ERCPの内視鏡で、その先端から上に上がるようにチューブが出て総胆管に入っています。

10cm具体の円弧状のものがステントと呼ばれる、管です。細い部分に入れて流れを良くします。