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2022年は客観的な予想を心がけます。

京都金杯(GⅢ)展望

2015-01-03 19:11:03 | 見解

謹賀新年。今年もどうぞよろしくお願い致します。今年の京都金杯は変則日程。1日は馬場は開かれず、2,3日は雪の影響で満足のいく稽古ができなかった。太め残りは要注意。特に外傷で31日に追えなかったフルーキー、エキストラエンドの影響が心配される。

アクションスター】54
前走の逆瀬川ステークス1着は、3番枠から好発を決めて先団を窺うも、スッと馬任せで2ハロン目から控える。少しハミに頼った走りの道中。35.3-37.3-34.9と中締まりの平均ペースの流れ。3ハロン目から縦長になったが、深追いせずにマイペースの道中。ペースが一気に緩んで馬込みが凝縮した3、4角では馬込みの中で脚を溜める。直線を向くと、1、2番手馬の隙間を狙ってスパートを開始させる。残り300メートル地点で少し狭くなって待たされたが、それほど大きな不利にはならず。坂上で一瞬の脚で突き放して差し切った。前脚の可動域が狭く、手応えほど伸びない印象がある。ゆったり走らせて馬込みで我慢させた方がいいだけに、1ハロン距離短縮と重賞の速い流れに戸惑う可能性あり。内枠を引き、直線でインを突いてどこまで伸びてこられるか。

アズマシャトル】54
前走のチャレンジC4着は、少し手綱をしごいてポディションを取りに行く。内、外の各馬の出方を見ながら好位からの追走。レースは、35.3-35.1-35.5の一貫した平均ペースの厳しい流れ。3、4角でも息を入れられない展開。直線を向き、インを突くが内へモタれて鞍上が思いっきり左手綱を引く。その後も右ステッキと左手綱で修正しながらの追い。それでも、ゴール前まではあわやのシーンを作った。先行馬総崩れの流れで唯一粘ったのは高く評価できる。いいポディションを取れるようになったのはトモが強化されたからだろう。右回りだと内へモタれる癖はあるが、一瞬の脚は魅力的。スッと好位に付けて一瞬の脚で突き抜けられれば。

ウインフルブルーム】55
前走のチャレンジC8着は、トモに重心が掛りそれほど良い発馬ではなかったが、二の脚でスーッと3番手へ。レースは、35.3-35.1-35.5の一貫した平均ペースの流れ。悔やまれるのは3ハロン目の3角に差しかかったところで前に壁を作れず流れに身を任せて溜めを作ることができなかった点。息を入れることができなかった分、直線は見せ場なく失速してしまった。12㌔増で太めも響いたか。大トビでいながら二の脚が速く先行して粘れるタイプ。マイルも対応できるし、開幕週の先行有利の馬場はこの馬には向く。再度、先行して息を入れられれば。

エキストラエンド】57
前走のマイルCS5着は、マイルGI仕様の激流を好発を決めてスーッと後方に控える。終始、インの経済コースを立ち回り勝ち馬の横と絶好の位置からの競馬。ペースが速く馬群がバラけたことでポディショニングが取りやすかった。3、4角もインをぴったりと回りロスがない手綱さばき。直線を向き、逃げ馬がバテてきた為、馬場の5分どころへ出すが、ロスのない出し方。ジリジリと伸びて5着だった。流れが向いて最高の競馬をしての5着。これが実力だろう。急がせるとよくないタイプで、バックストレッチとホームストレートが十分にある京都マイルはぴったり。昨年のこのレースは一瞬の脚で直線を突き抜けた。GⅢのここならしっかりと脚を溜められる。得意の舞台なら当然、主役。

グランデッツァ】575
前走のマイルCS3着は、3番枠から手綱を押してポディションを取りに行く。レースはホウライとミッキーの先行争いで、33.7-23.0-34.8のスプリント並の激流。一切、息を入れることができない流れにもかかわらず、3、4角は馬なりの手応え。4角から直線を向く時も手応えに十分な余裕があった。直線は一瞬の脚でジリジリと抵抗したが、上2頭の末脚に屈した。スパッと切れる脚はないが、ワンペースのスピードの持続力があるタイプ。クラスが落ちて流れが緩んでしまうと力が発揮できないタイプだろう。ここも展開次第でスピードの持続性を生かせれば当然、勝ち負けだ。開幕週のパンパン馬場は絶好の舞台といえる。

シェルビー】56
前走のキャピタルS1着は、4番枠から好発を決めるも、無理にポディションを取りに行かずに馬任せで中団のインまで下げる。これは前走の富士Sで折り合いを欠いた反省からのもの。その甲斐あって道中はスムーズな折り合いを見せてしっかりと脚を溜めることができた。経済コースを立ち回りロスなく捌いて直線へ。馬群がぎっしりと凝縮して中々前が開かないが、脚力があるだけに馬なりでもポディションをキープ。残り1ハロン手前で進路を見出すと、一気にスパート開始。一瞬の脚で突き抜けて差し切った。着差以上に強い内容だった。いくら経済コースを立ち回れたとはいえ、馬なりでポディションをキープできた脚力と一瞬の脚は本物だ。前々走の富士S15着は、大外枠発走で発馬から出して行った分、先行して前に壁を作れず。3、4角で手応えに騙されて気分よく行き過ぎてしまった。騎乗ミスだ。メリハリのある競馬ができれば一瞬の脚はここでも通用する。京都マイルはぴったりの舞台だ。

ショウナンワダチ】54
前走のオーロC5着は、1番枠から手綱をしごいてポディションを取りに行く。終始、好位のインから経済コースを立ち回る。直線を向き、手綱を抑えながら進路を窺う。坂上で馬場の3分どころに進路を見出しスパート開始。だが、そこからの末脚はジリで伸びずバテずの内容だった。消化不良。前々走のポートアイランドS13着は、休み明け。7番枠からソロッとした出だったが、前に壁を作れずに2番手まで押し上げられた。道中は少し力みが見られたし、その分、直線で伸び切れなかった。昨春のNHKマイルC10着は、道中は後方から折り合いに専念する形。折り合いスムーズで直線を向いたが、残り1ハロン手前までびっしりと前が壁になり仕掛けられなかった。そこから内へ切れ込んで猛追したが、時すでに遅し。それでも勝ち馬から0.5秒差なら評価できる。その前のNZT2着は、9番枠から発馬で行き脚がつかずに手綱をしごいて修正を行った。道中は中団まで押し上げられたが、脚を使った感は否めない。しかも、三分三厘で早めに動いて行く正攻法の競馬。直線は逆手前のままで若さも見せた。それでも、勝ち馬と首の上げ下げまで持ち込めたのは評価できる。スパッと切れる脚はないが、ある程度流れてくれれば長く脚を使える。

フルーキー】56
前走のチャレンジC2着は、35.3-35.1-35.5の一貫した締まった流れを11番枠から無理することなく中団からの競馬。道中の折り合いはスムーズ。4角で少しずつ気合いを付けて直線へ。力強く一完歩ずつ伸びたが、勝ち馬の末脚に屈した。一貫した厳しい流れでも末脚を持続できた点は評価できる。まだトモが緩く発馬には不安を残すが、長くいい脚を使えるタイプで当然ここも有力だ。

マイネルメリエンダ】54
前走のキャピタルS5着は5番枠からポンと好発を決める。これはトモがパンとしている証拠だ。だが、外の先行勢を見ながら無理に追い掛けず道中は4,5番手のインに落ち着く。終始、経済コースをロスなく立ち回れたし、折り合いもしっかり。直線は最終週で芝の剥げた最内からジリジリと伸びた。勝ち馬からは僅か0.2秒差だし、及第点の内容。前々走の秋風S1着は、13番枠から好発を決めて内の出方を見ながらスーッと3番手の外めからの追走。縦長の淀みない流れだが、無理に追い掛けず自身のペースを保つ。流れが落ち着いた3、4角で前との差を自然と詰める。直線は早めに先頭に出される形となり辛かったが、渋太く粘って押し切った。トモの蹴りが強く、スッと先手を取れるのは大きな強み。背中が柔らかく、首をしなやかに使える為に収縮の利いた走りができる。一瞬の脚も使えるタイプ。開幕週のパンパン馬場はこの馬向き。2番枠も最高だ。一発ある。