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ヴィクトリアマイル(GI)回顧

2011-05-15 20:14:28 | 回顧
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【馬場】今週からBコース。中間に降雨があったが、土日ともに晴天が続き、絶好の馬場。

12.0 - 10.6 - 10.9 - 11.1 - 11.3 - 11.6 - 12.0 - 12.4=1:31.9
(44秒6-47秒3)

 見事なまでの前傾ラップ。気合いを付けたブリンカー着用のオウケンサクラがハナを叩き、2ハロン目から10秒6-10秒9とガンガン飛ばす。3角に入っても勢いは衰えず4ハロン目が11秒1。一頭飛ばす形となり、後続勢もかなりのペースでの追走。底力を要求される流れ。

 ひと叩きし、3冠馬アパパネがブエナビスタの猛追を振り切った。16番枠から道中は中団の外めを追走する。逃げ馬が飛ばす超ハイペースの流れに戸惑うことなく余裕十分で追走。終始、馬群の外めを通らされたし、4角から直線にかけて大外へ持ち出される。すぐ後ろのブエナビスタにマークされるきつい展開。ブエナより坂上で加速力の違いで一歩先に抜け出す。最後は詰め寄られたが、何とか振り切った。底力を要求される流れで力をフルに発揮できた。外々を通らされてこの内容だから強いのひと言。

 昨年の年度代表馬ブエナビスタは久々の一戦。中間の攻め馬では気負って掛ったりしていたが、下見どころでは落ち着き十分だった。返し馬では前脚の出が硬かった。レースでは、ゲートはすんなりと出たが、二の脚がつかず自然と後方からの競馬に。道中はすぐ前のアパパネをマークする形。4角から直線にかけて大外へ持ち出す。坂上で左ステッキが入った時に僅かに外へ膨らむ。そこで勝ち馬とは差を広げられる。一完歩毎に力強く差を詰め、末が鈍ったゴール前で急追したが僅かに届かなかった。久々の実践と距離不足のマイル戦を考えれば十分すぎる内容だった。

 レディアルバローザは4番枠から気合いを付けて先団へ。ライバル2頭より前々で競馬したい意図があったのだろう。道中は超ハイペースの流れを3番手のイン追走。いくら経済コースを立ち回れたとはいえ、かなりのペースで追走していた。直線は坂上で内から抜け出してきたグランプリエンゼルに内から張られる。それに臆することなく末脚を伸ばし、直線半ばで早めに先頭へ立つ。そこから粘りに粘ったが、ゴール前で上位2頭に差されてしまった。正攻法の強い競馬だったし、充実期を迎えている。いつもどおりに後方に控えていたほうがよかった。

 グランプリエンゼルは下見どころで外めを落ち着き十分で周回し、気配は目立っていた。課題だった折り合いも名手ウィリアムズの誘導で見事に折り合えた。終始、インの経済コースをロスなく立ち回る最高の競馬。直線もインを突き、3着馬と馬体を接触させても怯むことなく脚力を示した。折り合い次第でマイルもこなせることが分かったし、高速決着にも対応できた。

 アニメイトバイオは鼻出血明けで半年ぶりの実践。24㌔増でボリュームある馬体になっていた。道中は2番枠から無理することなく後方から2番手の追走。すぐ外のブエナビスタと馬体を併せる形での追走。引っ張り切りの手応え十分の追走。直線は馬込みに突っ込み、坂上では右手綱を引いて進路を探す。坂を上り切ってからジワジワと伸びて上位争いに加わった。久々でこれだけやれれば十分。叩いて。

 本命を打ったエイシンリターンズは8㌔減。久々で馬体が増えてほしかっただけにがっかり。下見どころでは覇気に欠けていた。レースでは手綱をしごいて離れた2番手を追走したが、前半の800㍍が44秒6の超ハイペースで4角でアラアラ一杯で直線は馬群に沈んでしまった。


ヴィクトリアマイル(GI)予想

2011-05-15 13:35:04 | 最終結論
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東京11R ヴィクトリアマイル(GI 芝・1600メートル)
◎エイシンリターンズ
○グランプリエンゼル
▲ブエナビスタ
△アプリコットフィズ
×レディアルバローザ
×カウアイレーン
☆オウケンサクラ

 マイル適性とデキの良さでエイシンリターンズを狙う。前走のターコイズS7着は、中山マイルで11番枠発走。好位の外めに取り付くのに少し脚を使わされた。それでも、三分三厘で早々と手応えが怪しくなり直線で伸び切れなかったのは状態が下降線を辿っていたのが大きい。2走続けての長距離輸送で6㌔減。本来のデキにはなかった。前々走のユートピアS1着は、4番枠からポンと好発を決めて先団へ。すんなりした流れでスッと流れに乗り、4角で前2頭との差を縮める。坂上でグーンと凄い脚で加速し、残り300㍍地点で逃げ馬に馬体を併せる。早めに先頭へ立つ形となり、気を抜かないか心配だったが、最後までしっかりとした脚取りで伸び続けた。直線半ばで200㍍を10秒台後半の脚を使い、最後は11秒7の脚で踏ん張ったのは凄い。テンにある程度の脚を使っているにもかかわらずだ。高いマイル適性を示したレースだった。4走前のローズS3着は、久々で馬体を増やして好仕上がりだった。レースでは、中弛みの流れをテンは無理せずに後方から。流れが落ち着いた4角手前から外めを通ってジワッとポディションを上げる。ここから直線入口にかけて流れが落ち着いたために馬群の大外を通らされる。直線で一瞬の脚を生かして伸びてきたが、最後は上位2頭に差されてしまった。この2頭は最後まで仕掛けを我慢していた。結果的に仕掛けが速かった。回転の速いピッチ走法で、一瞬の脚に優れている。久々の一戦になるが、コースで入念に乗り込まれ、一週前追い切りは抜群の動きだった。気性的にポン駆けも利く。マイル適性なら強敵2頭より遥かに上だ。

 グランプリエンゼルは折り合いに難のあるタイプ。前走の阪神牝馬S7着はテンから鞍上と喧嘩し、リズムが合わず。直線も前が詰まってまともに追えず、追い自体も甘かった。師も騎乗に納得はしていなかった。前々走の六甲S10着でもテンに折り合いを欠いてしまった。府中のマイルだけに今回も折り合いが最大のポイントになるが、そこは名手ウィリアムズの手綱捌きに期待したい。攻めにも跨り、癖は把握しているはず。折り合えれば抜け出す脚力を持っている。イン有利の馬場も味方する。