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2022年は客観的な予想を心がけます。

菊花賞(GI)回顧

2006-10-23 23:29:22 | 見解
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2006/10/22 5回 京都 6日目 晴(良)
11R サラ系3歳 菊花賞(G1) 牡・牝○指(馬齢) 芝3000
A【馬場】A→Aコース3週目。朝から高速決着続く馬場。外差し決まる。

12.8 - 11.5 - 11.1 - 11.6 - 11.7 - 11.7 - 12.9 - 12.8 - 12.9 - 13.2 - 13.0 - 11.9 - 11.2 - 12.5 - 11.9

【展開】Aメインが押してハナ。2ハロン目から11秒5→11秒1→11秒6→11秒7と速いラップを刻み、後続の仕掛けを封印。完全に一人旅の流れに持ち込んだ。1角から13秒前後のラップに落として息を入れる。後続は終始、10馬身くらい離れた位置からの競馬で折り合いに専念。メインが3角の下り坂で再び加速を開始させると、好位に位置していたサムソンがこれを追いかける。それをマークする形で後方の馬も仕掛けを開始。直線でバテながらも貯金で粘るメインに、好位からサムソン、更には折り合いに専念していたドリーム、ソングオブが強襲。

3冠を打ち砕く、瞬きする間もない瞬発力。伏兵ソングオブウインドの末脚は、それほどインパクトが大きかった。坂路で行われた最終スパーリングは終い重点ながら、脚の回転が速いフットワークで好調をアピール。下見どころでは不気味なほどに落ち着き払い、黒光りで見栄えある馬体がより一層大きく見えた。道中は大外枠発走からフワッと出て、無理することなく後方からの競馬。うまくハミが抜けてリラックスした道中。「下手に動けば持って行かれそうな手応えだった」と鞍上の武幸騎手。その後も他馬と接触することなくマイペース。4角の下り坂を利用し、大外を瞬時の加速力で一気に先団へ取り付く。抜群の手応えで直線を向くと、3冠を目指すメイショウサムソンと粘るアドマイヤメインを一瞬のうちに抜き去る。最後はドリームパスポートとの一気打ちになるが、これもあっさり交わしてクラシック制覇。上がり3ハロンは驚異の33秒5。3分2秒7はコースレコード。最後の切れ味は紛れもない本物。文句なし。

2着のドリームパスポートは一度使われて馬体がフックラ。下見どころでは小刻みに速いテンポの周回。発馬を決めると中団へ。すぐに迎えた下り坂で掛かり気味になるも、スタンド前では平静を取り戻す。その後はジッと前のMサムソンをマーク。4角の下り坂でサムソンが動き出すと、連れて進出。直線入り口からラスト1ハロン地点まで猛烈な末脚で追い込む。鞍上も勝利を確信したが、その外から勝ち馬が強襲。ゴール前で交わされた。1800㍍から3000㍍まで、どの距離でも切れ味鋭い脚が使える馬はそういない。凄い馬だ。

3着のアドマイヤメインは叩かれて上積み十分だった。好発を決めると、押して押してハナへ。上記に書いたように、2ハロン目から11秒台の速いラップを刻み、スタンド前までに他馬を突き放し、後続の仕掛けを封印させることに成功。1角から思惑通りに息を入れると、3角まで理想的に運ぶ。下り坂の残り4ハロン地点から加速して後続を誘惑させつつ、逃げ込みを図る。直線を向いてもかなりの差があり、一瞬は夢を見た。だが、バテたところを次元の違う末脚で追い込んできた2頭に、あっさり捕まってしまった。鞍上の巧みな戦法はさすがだったし、見せ場十分だった。レコード決着を演出。

3冠達成を夢見たメイショウサムソン。だが、現実は厳しかった。下見どころではボリューム感溢れる馬体。しかし、太く見せるタイプとはいえ、腹回りに余裕があったのは確か。道中はポンと好位の4番手。懸念された折り合いはピタリと付き、スムーズな道中。だが、誤算だったのはAメインが離し逃げを打ったことと、レコードが続出する高速馬場。1番人気である以上、後続のマークされることは分かっていても、逃げている有力馬を捕らえに行くことは宿命だ。4角の下り坂で進出を開始させると、直線入り口では単独2番手へ。だが、いつものサムソンなら抜群の勝負根性で詰め寄るも、いつもの伸びが見られない。後続の2頭にあっさり交わされると、自身も最後にバテてしまう。Aメインを捕らえるどころか、4着を死守するのが精一杯だった。粘り強いタイプだけに、高速馬場は歓迎できないし、切れ味にも乏しい。仕掛けどころが難しく、なし崩しに脚を使わされるパターンとなった。それでも、正攻法で戦った鞍上と関係者の方々、そしてサムソンに一言。お疲れ様でした。

関東の惑星アクシオンは追い切りで暴走し、折り合いに不安を漂わせた。道中はうまく後方でなだめることに成功したに見えたが、気負いながら走っていて行きたがった。それでも、直線で馬群の内を突くと、目を見張る末脚で縫うように伸びた。届きはしなかったが、見せ場たっぷりだった。前走のHTB賞で見せた馬群を瞬時に割った切れ味は本物だった。陣営も話すとおり本格化は来年。GI戦線を賑わしてくれそうだ。

インテレットはゲートで潜るアクシデント。それでも、発馬直後は完璧に折り合い、最後方で脚をタメることに成功。終始、勝ち馬の内で競馬すると、勝負どころで外目へ。直線は上位2頭ほどでないにしろ、それなりに伸びた。長距離OK。

マルカシェンクは折り合いがスムーズで中団馬群から理想的な運びだったが、三分三厘で手応えが怪しくなり、直線は見せ場作れず。鞍上は「春よりトモがパンとした」と。中距離で巻き返す。この厳しい流れを経験したことは大きい。

トーホウアランはポンと好発を決めると、好位でスムーズに流れに乗る。終始、経済コースで理想的な競馬だったが、直線で伸びきれず。この辺りはぶっつけの影響なのか。トビが大きく、やはり長丁場向きの追走姿。一度使われて馬体に張りが出れば。

本命視したミストラルクルーズは内枠から経済コースの後方追走。長距離ランナーらしく、折り合いは完璧。だが、三分三厘でバテ馬を捌き切れず、仕掛けが遅れる。4角から直線にかけてAコース特有の馬群がバラけたところで進路は十分だったが、伸びは今ひとつだった。高速決着も良くなかった。

穴人気のアペリティフは道中、Mサムソンをマークしながらの道中。三分三厘でサムソンが仕掛けを開始したと同時に、連れて仕掛ける強気の競馬。4角でも手応えは抜群だったが、直線は飲み込まれた。距離長いか。

フサイチジャンクは発馬直後の下り坂で行きたがるも、スタンド前から落ち着きを取り戻し、中団のインでスムーズな道中。だが、結果は惨敗。どうしたことか。

アクシオンの今後に注目大
 
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菊花賞観戦記

2006-10-23 00:29:56 | Weblog
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 メイショウサムソンの3冠達成が期待された今年の菊花賞。舞台となる京都競馬場には、朝早くから多くのファンが駆けつけ、昨年のディープフィーバーにも負けないくらいの勢いだった。私も9時前に到着したのだが、既に入り口付近は混雑していた。京都は半年ぶりだったが、馬場が広くてコースまでの距離が近いため、中京にはない迫力がある。レースはアドマイヤメインがスタートからガンガン飛ばして大逃げを打つ展開で、場内がドッと沸く。単勝200円の圧倒的1番人気に支持されたサムソンは、それを2番手グループの外目追走。坂下で自ら動き、直線入り口で一旦は2番手に上がるも、残念ながら勝利を手にすることはできなかった。それでも、力を出し切れての結果だし、正攻法の気持ちいいレースだった。勝ったソングオブウインドとドリームパスポートの末脚はお見事。高速馬場だったとはいえ、コースレコードのおまけ付き。全馬が力を出し切れた素晴らしいレースだった。





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