使徒言行録11章1~18節
壁を取り除くための風
ある種の価値観によって、私たちの目は往々にしてふさがれていることがあります。八方ふさがりになって、もうどこにも道を見出すことができなくなることがあります。私たちの視野は、首の角度を30度変えただけで、随分と変わってくるものではありますが、その首を回すということがなかなかできないのであります。
当時のエルサレムにいたキリスト者たちも、そ . . . 本文を読む
マタイ福音書9章35節~10章4節
主のまなざし
「イエスは町や村を残らず回って、会堂で教え、御国の福音を宣べ伝え、ありとあらゆる病気や患いをいやされた」。こうした聖書の内容は、イエス様の活動をまとめる形で語られています。だいたいにおいて、イエス様はもっぱらこのようになさっていたのでしょう。
イエス様はくまなく宣教して回りました。ちなみに、私は、この平和地区一つとっても、一軒一軒 . . . 本文を読む
コリントの信徒への手紙一1章18~25節
十字架を語る
パウロがこのコリントの信徒たちへの手紙を書こうとした動機の一つに、クロエの家の人たちから、現在のコリントの教会の事情を聞いたことにありました。クロエというのは、コリントに住んでいる女性の信徒でした。このときパウロはエフェソにいたのですが、コリントとエフェソは船での往来がさかんで、クロエ家の使用人をとおして情報を得ていたようです . . . 本文を読む
使徒言行録26章19~23節
小さな者にも大きな者にも証しする
2006年の最初の礼拝をこうして、皆さんと守ることを許されて感謝します。昨年一年も多くの恵みを私たちの教会はいただきました。主の救いにあずかった方々が幾人か与えられたことが教会にとっての最高にうれしい出来事でした。
そして、その喜びが最高であることは、世にある教会のすべてに共通している事柄です。しかし、心痛むこともありました。 . . . 本文を読む
マタイ福音書1章23節
その名はインマヌエル
(説教要旨)
さだまさしにはイラク戦争批判のふたつの歌がある。ひとつは、「風を見た人」である。バッハの「平均律」の旋律の上にグノーが彼の「アベマリア」を作曲したことは有名だが、その「平均律」の出だしのメロディーを導入部とするこの歌は、
「風を見たことはないけど/風の音なら聞くことが出来る/心を見たことなどないのだけれど/心は伝えられる」と . . . 本文を読む
ルカによる福音書2章8~20節
あなたがたのために救い主が
マリアなどの関係者以外では、一般の者としては、羊飼いに真っ先に救い主誕生の知らせが届いたことになっています。天使は彼らに「民全体に与えられる大きな喜び」だと告げました。そして、「あなたがたのために救い主がお生まれになった」と伝えたのです。
「あなたがた」とは、誰でしょうか。民全体に与えられるとありますから、羊飼いたちは、自分たち . . . 本文を読む
ルカによる福音書1章26~38節
主があなたと共におられる
マリアとは、そもそも何者だったのでしょうか。マリアはヨセフの許婚でした。ヨフセというのは、ダビデの末裔です。救い主の誕生は、ダビデの血筋の者から、ということだったのでしょうか。しかし、結局は、聖霊によって身ごもったのですから、血はひいていないことになります。
そうは言うものの、なぜ、ヨセフが選ばれたのかというと、これもさしたる . . . 本文を読む
ガラテヤ3章23~29節
キリストを着る
パウロは、当時のユダヤ社会の最高の価値観となっていた律法に忠実に生きようとしていた人間でした。そのために律法そのものも偉い先生についてよく勉強しました。そして、律法の実践においても、人一倍熱心に守るように努めていました。
しかし、そうした彼の生き方は、復活のイエス・キリストとの出会いによって、完璧に崩されてしまいました。彼は、熱いユダヤ教徒 . . . 本文を読む
使徒言行録1章8節
我らの宣教
今日は、世界バプテスト祈祷週間をおぼえつつ、礼拝を守っています。キリスト教は、世界に出ていって、イエス・キリストの福音を宣べ伝えることを最初の弟子の時から行ってきました。
それはイエス様の「あなたがたは行って、すべての民をわたしの弟子にしなさい。彼らに父と子と聖霊の名によって、洗礼(バプテスマ)を授け、あなたがたに命じておいたことをすべて守るように . . . 本文を読む
I ヨハネ4章7~21節
神がまず私たちを愛してくださった
人(特に異性)を好きになるのに理由はないと言われますが、それは本当でしょうか。好きになった要因に気づかないだけか、なかなか言葉で表現できないか、そういうことなのではないでしょうか。
自分に優しい言葉をかけてくれる、いろいろと親切にしてくれる、これは好意をもたれる要因となるでしょう。あるいは、自分がその人と会っていると、癒されると . . . 本文を読む