迷歩録 ウイルス

　　冬空に　　雲が広がる　　重ね着の　　畑の仕事　　鵯騒ぐ


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ひのひら　　ろくべえ



　　　　　朝方は太陽が顔を出し、温もりのある朝となっていたが、徐々に雲が多くなり

　　　　陽射も届かず、肌寒さが増してきた南九州である。遠くの林ではかん高い鵯の声

　　　　が響いている。鵯は寒い冬になるとやってきて、木の実などを食してピーピー

　　　　鳴き騒ぐ。野鳥というものは可愛いが、鳥インフルエンザが蔓延している地域で

　　　　は御免こうむりたいのであろう。

　　　　　有効な予防法もなく、殺処分という方法しかないとなると、その被害は莫大な

　　　　金額となる。これからの時代、人間も家畜もウイルスとの戦いが永遠に続くこと

　　　　を想像させる。ウイルスとの戦いは続くそこで大切なのが、煮沸という方法を大

　　　　切にすることも忘れてはならない。生ものを食することの多い現代だが、煮沸と

　　　　いう事を軽んじてはいけないのではないだろうか。

　　　　　消毒と言えば煮沸が手軽な方法、食べ物は煮沸をして口に入れるという事を大

　　　　切に見直さなければならないのではないだろうか。

　　　　　確かに生ものは旨いものもあるが、洗浄と煮沸を徹底することで、護れること

　　　　もあるのかもしれない。ウイルスとの戦い、個人的にやれることはしっかりと実

　　　　行したいものである。