迷歩録 より良い方法

　　秋風や　　暑さ飛ばして　　長袖に

　　　　　　　　　月や朧の　　夜長を愉しむ

　　　　　　ひのひら　　ろくべえ




　　アメリカの発明家トーマス・アルバ・エジソンの言葉に、より良い方法というものは

　常に存在するものである。というのがある、日頃からより良い方法がないかを考え続け

　る事が大切であるという教えだそうな、あの世界的に有名なエジソンも、常により良い

　方法を模索していたのであろう。我々凡人は物事に行き詰るとすぐに投げ出したり、相

　手のせいにしたり、より良い方法を探そうとせず投げ出してしまう。特に相手が自分と

　違う価値観を持っている時、そのことに圧倒され解決策を一緒に探そうともせず、もう

　無理などと諦めてしまう。対人援助の場でも良くあることである。

　　クライエントが援助者の思い通りに行かない時ようにして行き詰まりを感じ、諦め

　てしまい、自分は駄目な援助者と位置づけ、ケアのプロになることすらも諦めたり、

　違う職場を模索したり存あ行動に移ってしまう。何とももったいないことである。

　今までの経験と信用、学習したことまで捨て去る。そして新たな一歩を歩こうとする。

　一度しかない人生の中でもったいない行動であろう。人生行き詰るのが当たり前、その

　チャンスをいかし、より良い方法を模索する姿勢こそが納得できる人生への近道なのか

　もしれない。過去を悩んでばかりいないで、将来に向かって、より良い方法を模索して

　見たいものである。