お互い様

                                    
     陽射しあり　　道行く人も　　笑顔かな　　桜咲くまで　　首を長める
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ひのひら　　ろくべえ





　　　　　　　　　人間というものは、様々な「過ち」を犯しながら生きている。

　　　　この過ちに気づくか気づかないかは大きな差である。過ちを犯さず

　　　　生きている人も少なかろう。過ちの種類にもよるが、日常の中では

　　　　様々あるのではないだろうか、それがお互いさまという事で済まされ

　　　　言葉の謝りだけで通常は済んでしまう。それが人間関係というもの

　　　　であろう。過剰に反応し、自分だけ他人に迷惑をかけていると、責め

　　　　なくてもいいし、過剰に迷惑をかけられているわけでもない。「お互い様」

　　　　範疇であろう。このことがとても大切で、互いに攻撃的な関係にならない

　　　　コツでもあろう。他者の欠点ばかり指摘しない、自分が指摘されても、

　　　　「お互い様」という概念を大切に、「すみません」　と謝ることで、済んで

　　　　しまう事も多いのではないだろうか。

　　　　　　自分だけ「過ち」を犯してない、人間として完璧、完全無欠ではない

　　　　のであろう。知性をもつ動物として、知性を使い、より賢く、ゆとりを持ち

　　　　生きることこそが、人間らしいのかもしれない。