迷歩録 いも

　　台風や　　接近ま近か　　大隅に　　陽射し届かず　　猛暑逃れる


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ひのひら　　ろくべえ


　　　　　　今日は朝から曇り空、台風接近の予兆、今の時間は雨が降り始めた。風はそれほど

　　　　　吹いてはいないが、湿度と暑さが重なり、蒸し暑い一日となりそうである。

　　　　　　　畑では里芋が収穫を待っている。十五夜には里芋を蒸してお供えをする。芋とい

　　　　　う食物はいろいろある。里芋、ジャガイモ、からいも、山芋、など多くの種類を要す

　　　　　る、この食べ物は古来から人間の胃袋を満たしてきたのではないだろうか。

　　　　　　イモを食って、一人前となる。そんな言葉も聞こえてきそうな食物である。特にさ

　　　　　つまいもは戦後の食糧難の時は主食となって国民の胃袋を満たしていたと聞く。とて

　　　　　もありがたい食品なのだが、今の時代、いもという食品がどれぐらい重宝されている

　　　　　のかは解らないが、畑には里芋が収穫を待っている。

　　　　　　台風が通り過ぎたのちに、収穫となるだろう。台風で傷みつけられない事を祈って

　　　　　収穫の楽しみにしておきたい。里芋はその皮むきが大変である。皮むきをすると、手

　　　　　が異常に痒くなる。このことを解消するためにスーパーなどでは皮のむいた物が販売

　　　　　されている。あのほくほくとした食感を味わいたいものである。

　　　　　　イモに助けられ明日を生きる。