民間薬として昔からよく知られ、10種の薬効があるというので十薬とも呼ばれるこの草は、日陰や湿り気のあるところに好んで生えて全体に特有の臭気があることから、花が観賞用や生け花に使われることはまずありません。
白いはなびらに見えるのはふつう4個の総苞片で、その上に花弁も萼もない小さな花が黄色い穂になってつきます。
自生のものでも総苞片の数には結構変化があるものですが、このヤエザキドクダミはこれを改良して、きれいな八重咲きにしたものと思われます。
ここまで来ると、十薬の持つ陰気なイメージが薄れて、清純な雰囲気が勝つてくるから不思議なものです。
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