むかごの日記Ⅱ

70歳を過ぎてにわかに植物観察に関心を持ち、カメラを提げて、山野を歩いています。新・むかごの日記より引っ越しました。

セリバヒエンソウ:芹葉飛燕草(粋な名前の外来種)

2013-06-05 17:50:34 | 日記

高尾山の6号自然探究路を降りついた道端に、淡い紫色の花をつけた草を見つけました。
セリバヒエンソウ:芹葉飛燕草(キンポウゲ科ヒエンソウ)です。
中国原産の越年性草本で、茎は直立し、上部で分岐、高さ15~40cmになります。
春、茎の先に総状花序をだし、2~3個花をつけます。花は淡紫色まれに白色で、長い筒状の距があります。
明治時代に渡来し、駒場の旧帝大農学部跡に多く見られたという記録があり、現在も東京周辺に多く、郊外の草原や林間の陽地に生えるとありますから、関西では見かけず、高尾山麓に咲いていたことに納得しました。
葉の形がセリに似て、花をツバメが飛んでいる姿に見立てたこの名前は、外来種に似合わない粋なものです。