むかごの日記Ⅱ

70歳を過ぎてにわかに植物観察に関心を持ち、カメラを提げて、山野を歩いています。新・むかごの日記より引っ越しました。

イワナシ:岩梨(食べてわかる名前の由来)

2013-06-22 16:32:11 | 日記
春さき、道端の少し荒れたような斜面に淡紅色の鐘形の花をつけていたイワナシ:岩梨(ツツジ科イワナシ属)(’07年4月7日記事)が、緑色で平たい球形の果実をつけています。
北海道、本州の日本海側に多い常緑の小低木で、よく枝分かれして横に這い、高さは10~25cmになります。枝には長い褐色の毛があり、まばらに互生する長さ4~10cmの卵状長楕円形の葉にも毛があります。
初夏に熟す果実は液果で、胎座が肥厚して肉質となり、甘くて食べられます。
失礼して一つ口にしてみましたところ、緑色で毛の多いさえない形に反して、思いがけないジューシーな甘さがありました。和名の岩梨はナシの果実に似ているのでいうそうですが、食べてみての感じでは、形ではなく食感がナシに似ているということのようです。