ヒカリモは真核生物に属する単細胞生物の藻類で、暗所で光を反射させることで黄金色に光って見えるのが名前の由来となっています。豊かな湧き水やうっそうと茂った樹木がないと生息が難しく、都心に近い場所で発見されるのは極めて珍しいといいます。同公園では2005年6月に来園者が指摘したことをきっかけにヒカリモの生息が発見され、都内では同園が唯一の公開生息地といいます。
ネット情報では“池沼,井戸または洞窟内の水たまりなどに生育する,単細胞遊泳性の黄金色藻綱の1種。動物学では,原生動物門有色鞭毛虫綱黄緑鞭毛虫目に属す。おもに春から秋に,短い柄をもつ球形細胞となって水面に浮上して群生し,細胞内の杯状の葉緑体により,入射光を反射して水面を光らせる。遊泳細胞は卵形,長さ8~9μm,幅4~6μmで,斜め前方に生ずる1本の鞭毛で泳ぐ。葉緑体は1個で,大きく,眼点はない。電子顕微鏡の観察により,後方にのびるはずの鞭毛は退化して痕跡的となり,細胞外に突出していないことがわかった”などとあり、藻類としてもかなり複雑な生き物のようです。
小さい洞窟の水面で光るヒカリモは、妖しくも神秘的な金色に輝いていました。