高槻北部、中畑の細い谷の上に垂れ下がったサルナシ:猿梨(マタタビ科マタタビ属)に、四郎花が咲いていました。
日本各地の山地の林内に生える落葉つる植物で、茎は長く伸びて枝分かれし、太いものは径15cmにもなり、長さ2~8cmの葉柄は淡紅色を帯びます。
雌雄異株で、5~7月上部の葉腋に白い花を下向きにつけます。
果実は甘酸っぱく、仲間のキーウイフルーツよりもはるかに美味というサルナシ、一度味わいたいと思いながら、高所に実ることが多く、まだ味わったことがありません。
つるは丈夫で徳島祖谷にかかるかずら橋でも、シラクチヅル(カズラ)といって、このつるが使われています。
和名は果実がナシに似て猿が食用にするという意味で、コクワの別名もあります。
写真は、雄花で黒色の葯が目立ちます。