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淀川右岸河川敷の鵜殿の水路脇にカサスゲ:笠菅(カヤツリグサ科スゲ属)が穂を出していました。
北海道から九州までの平地に分布し、湿地や池の浅いところに生育して高さは1m程にもなります。根は水中の泥に伸び、太い地下茎を横にはわせて大群落を作ります。葉はかたくて細長く幅4~8㎜の線形です。
晩春から初夏にかけて、花茎を真っ直ぐに伸ばし、その先端には茶褐色で細長い棒状雄小穂、その下に円柱形の雌花の小穂を数個つけます。
かつては様々な民具などに用いられ、菅笠や蓑、特に笠は本種で作られることが多く、和名カサスゲ(笠菅)もそのことに由来します。
ただ、カサスゲの生育地が減っていることなどからか、今では頭にかぶる三角形の笠を一般的に菅笠と呼びますが、必ずしも材料としてカサスゲが使われているわけでもないようです。
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