田圃の畔のノビル:野蒜(ユリ科ネギ属)の花茎が伸びて蕾を包んだ総苞の先が曲がって嘴のようになっています。本来はこの花茎の先に淡紅紫色の小花を散形状に多数つけるはずですが、花序にしばしば珠芽がつき、ときには珠芽だけで花がないのもあります。
となりにその珠芽(むかご)がすでに緑の芽を伸ばしているのがありました。花を咲かせ種をつくる工程を省略し、そのままむかごで繁殖する戦術のようです。
以前ヤグラネギというのを取り上げていますが(‘12年5月29日記事)このノビルの親方筋にあたるもののようです。
食べる野草としてのノビルは‘09年2月6日にとりあげています。