むかごの日記Ⅱ

70歳を過ぎてにわかに植物観察に関心を持ち、カメラを提げて、山野を歩いています。新・むかごの日記より引っ越しました。

ノビネチドリ:延根千鳥(ガイドも見てなかった)  

2014-05-29 07:07:15 | 植物観察過去ログについて
border="0">10年ぶりで開通前の白山スーパー林道ウオークに参加しました。
前回いくつか見られた雪解け後すぐに成長開花するいわゆるspring ephemeralsが今年は雪解けが早かったということで姿がなく少しがっかりでした。
それでも道沿いを探しながら歩いていると、淡紅紫色の花をつけたノビネチドリ:延根千鳥(ラン科テガタチドリ属)を見つけました。
四国、本州、北海道などの低山帯上部から亜高山の樹林下に生える多年草で。高さは30~60cmになります。花は春、茎の先に淡紅紫色の花を長さ10㎝ほどの穂状につけます。
和名は根が延び走るチドリソウという意味で、チドリソウが手形の根を持つのに対して、本種はそうでないところからきています。
ウオークを終えて下山したところで、地元のガイドさんを見かけ、今年は花が少ないので少し淋しかったが、収穫は1本だけノビネチドリを見かけたことだなどと話をしますと、ガイドさんが今年はまだ見ていないといいます。あらかたの場所を教えてあげながら、専門家も見ていないのを自分が見つけたことでちょっぴり嬉しくなりました。