むかごの日記Ⅱ

70歳を過ぎてにわかに植物観察に関心を持ち、カメラを提げて、山野を歩いています。新・むかごの日記より引っ越しました。

ホオノキ:朴の木(若葉に目立つ薄紅色の托葉) 

2014-05-20 06:03:09 | 植物観察過去ログについて
少し高い山中にホオノキ:朴の木(モクレン科モクレン属)が浅緑の葉を展開していました。葉柄の付け根に2個の薄紅色のものが垂れ下がっています。毛筆形の冬芽を包んでいた2枚の托葉が役目を終えた姿です。
各地に分布する落葉高木で、材は狂いが少ないので、下駄の歯、版木、家具、細工物、刀の鞘など広く利用されますが、大きい葉もなかなか有用で、別名のホオカシワは、昔葉に食物を盛ったり包んだりしたことにちなむといい、今でも盛ったり包んだりしてその香りを楽しむことが行われており、岐阜県高山地方の名物、朴葉味噌は有名です。