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植物観察に行った鴨川の源流にあたる谷川でヒダサンショウウオ:飛騨山椒魚(サンショウウオ科サンショウウオ属)の卵を見ました。
現地のガイドさんが瓦の少しおおきい石を裏返すと、写真のようにまるまる太った?卵があり、透明な殻の中で、もう形になったヒダサンショウウオの幼生が動き回っていました。
和歌山県を除く関東以西の本州に分布し、全長は8~18㎝、四肢は短く、体型はがっしりしていて丸い尾があります。
バナナ状の卵嚢の先端が柄のようになって、これで平たい石などの付着します。
卵は8週間で孵化して幼生になり、幼生はその年の秋季か、幼生のまま越冬し翌年の夏季に変態し幼体になります。やがて山中に入り、夜行性で昆虫類や節足動物、ミミズなどを食べ、昼間は石や落ち葉の下などに隠れて休みます。
卵嚢の中で目を持った幼生がうごめいているのを見ていると半裂きともいわれるサンショオウオの生命力を垣間見たような気になりました。