へちま細太郎

大学院生のへちま細太郎を主人公にしたお話。

合格発表

2009-02-06 21:27:12 | へちま細太郎
こんばんは、へちま細太郎です。

さて、今日は孟宗学園の合格発表の日。
朝から落ち着かないたかのり君は、何をやっても空回りしていた。
発表はおとうさんが見てくれて、広之おにいちゃんに連絡がくることになっていた。 学校にも結果通知がくるらしいけど、おとうさんは早く見たかったらしい。 けんちゃん先生に、しつこく聞き回っていたみたいだけど、
「特別扱いしねえよ」
という当たり前の返事に怒っていた。
できれば合格したくないぼくは、あんまり結果なんかどうでもよかったけど、それでもなんとなく気にはなった。まあ、頑張って勉強したからね。
美都二小から受験をしたのはぼくら5人の他に、あのはるみを含めて3人くらいかな。あとは地元の私立を受けたみたいだ。
休み時間になっても、お昼休みになっても、広之おにいちゃんから全然連絡がこない。
「落ちたのかよっ
たかのり君はカリカリ、みきお君はイライラ。たかひろ君は貧乏ゆすり、しんいち君はがっくり。そんなイライラも知らず広之おにいちゃんは、2年生の自分のクラスの子たちのめんどうにおわれていたんだとさ。
結局、結果がわかったのはお昼休みだった。 ぼくらは全員呼び出されて、
「はい、おめでとう
と、あっさり学年主任の先生に言われて、なんだか拍子ぬけしてしまった。
そうか、合格したのか。
はい、おめでとう…ってよかったのかなぁ。