へちま細太郎

大学院生のへちま細太郎を主人公にしたお話。

え~、マジかよ~

2012-01-26 14:51:02 | へちま細太郎

こんにちは、へちま細太郎です。

内部受験で、高校へ進学が決定したぼくたちに待っていたのは、
「2月からは、高校の先取り授業するからなあ」
という、しょうもないお達しだった。
「何考えてんの?」
ぼくは、大層腹が立って、
「不登校してやる」
と、またもよからぬことを考え始めた。
「高校の勉強は、高校入ってからでいいじゃん」
だいたいなんだよ、ぼくらが東大はいれば学校の評判がよくなるってそんなくだらないところだろう。生徒数激減で、私立公立問わず、学校存続に青息吐息なんだろう。
「ふん。こんなことまでして入ったって、大学なんて意味あるか」
どうせなら、中島教授や片山教授のくだらない無駄話の方が、ものすごく勉強になる。
「そうか、そうか、おまえもそう思うか。褒美に、小百合の子供をわけてやるぞ」
中島教授はご機嫌だ。
「小百合の子供って…、父おやはだれだよ」
とつぶやけば、
「当然、俺だが…」
あ~、中島教授、住職さま以上にこわい。。。
「ふん」
鼻で笑っているのは、片山教授だ。
「ぼかぁね、あんな進学のためだけの勉強なんて、やめさせたいと思っているんだ。学長として、断固中学・高校の校長に抗議するね」
「早い話、よその大学に行かれたら困るからだろう」
「あたり」
匿名希望の東山先生と、背中にMORINO 30 の文字がかかれたブルーのユニフォームをきた阿部さんが笑いあう。
阿部さん、学食の仕事はどうしたの。。。
「マッドサイエンテストの血が騒ぐな。。。細太郎、おまえが入学してきたとことを思い出すぞ」
「合宿やるか、勉強合宿」
「温泉付きの…」
二人の偉い学者さまたちは、ぼくの愚痴に何やらたくらみを覚えたらしく、お互いの悪っつらを見合わせて笑いあったのであった。
うわ~。。。またやっちまったか、ぼく。。。


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