へちま細太郎

大学院生のへちま細太郎を主人公にしたお話。

自然博物館

2008-05-04 21:24:02 | へちま細太郎

こんばんは、へちま細太郎です。
なんか、お久しぶりですね~(^_^;)。

金曜日の夜から、
「テニスだ」
と、ラケットにガットを張りながら、おとうさんが強引に誘ってくるので、
「だめだよ、約束があるから」
と、断ってやった。
「何でだあ~、誰とだあ~」
うるうるした目をしてせまってくるので、
「うるせえな、テニスは嫌いなんだよ」
と、思わず言ってしまった。
「ほ、ほそたろぉ~
しばらく見ないと思ってたのに、相変わらず…、
「子離れしねえやろうだな」
不意に声がしたと思ったら、
「何だよ、バカ殿かよ」
と、藤川先生が立っていた。
「バカ殿で悪かったな。連休は細太郎をうちで預かるって言ったろ」
藤川先生は、帰ってくるなり缶ビールを開けてくびっと飲むなり、
「かあ~うめ~」
「な、テニスをやった後飲めば最高だろ?」
おとうさん必死。
「アホかい、広之んところで慶子が入院したろうが」
「あ、そうか、おふくろが病院にいってるんだっけ」
慶子おねえちゃん、あかちゃんがもうすぐ生まれるんだよな。
「慶子のおじいさんが入院して、あいつのおふくろさんがこれないから変わりに行ってるんだろ?だから、細太郎の友達もまとめてうちで預かって面倒みるって決まったろうが」
「忘れてた」
おとうさんってば
「うちのくたばりぞこないのじじいが、浜中をえらく気に入ってよ、あいつ田植えさせられるんだよ、ま、細太郎たちにもいい経験だな」
うげええ~。
と、いうわけで…。
土曜日に雨が降ったりやんだりしたおかげで、ぼくたちは藤川先生のお屋敷の中で、
「中学受験なら勉強しろよ」
と、今年の春から中学に異動になった浜中先生やけんちゃん先生にしごかれ、まるで塾の合宿みたいだ。
「ま、第一希望の中学の先生に教わるんだから悪くないか」
しんいち君は算数を一生懸命ときまくり、たかひろ君は英語三昧。
ぼくは…みんなの中では一番真剣じゃないかもね。
と、勉強の次の日の今日は茨城の自然博物館に連れて行ってもらい、けんちゃん先生が張り切って説明してくれた。
う~ん、恐竜の頭は…デカい。


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