へちま細太郎

大学院生のへちま細太郎を主人公にしたお話。

つくばった駅伝大会

2009-10-13 21:47:18 | へちま細太郎
こんばんは、へちま細太郎です。

部活の時、のぶちゃん先生が、
「つくばった駅伝大会の参加メンバーを決めておけ」
と、申し込み用紙を部長に渡した。
「出るの~?」
「中学生は半分ずつ走ってよい、と今年からルールが変わった。そのかわり人数を集めるのが大変だけどな」
「だって10㌔だろ?一人1㌔としても1年を出すのは無理だよ」
部長は申し込み用紙をめくりながらしかめつらをしている。
「あ?10㌔じゃねえぞ、半分になったってことはおとなと同じ20㌔だ。一人2㌔、10人、考えておけ」
「そんな、何でおとなと一緒なんだ」
部長は食い下がる。
「文句ならつくばった町に言え、あ、ついでに言っておくが、パフォーマンスありだからな」
「げげっ
ぼくらはあまりの発言に全員…ひいた。去年の去年の、あの騒ぎが脳裏に浮かんだ。
「つくばった町、何考えてんだあ」
部長は頭を抱え込んでしまった。
「中学生は去年まではおとなの前に走ってたんだ、何で今年は一緒なんだあ」
ぼくはそんな心配より、あのご先祖さまたちがまた現れたりしないかと不安になった。
あ~、すべての根源は最初に坊さん姿で走ったのぶちゃん先生にあるんだ。
責任とれよ~


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