へちま細太郎

大学院生のへちま細太郎を主人公にしたお話。

悠樹のぼやき

2011-03-30 21:52:20 | へちま細太郎

こんばんは、(仮)亀梨軍団1号の悠樹だよ。

坊ちゃんに呼び出されてきてみりゃ、なんでいてめえんとこのぼだい寺の後片付けと修理の手伝いじゃねえか。
そんなもなあ、藤川家でやりゃあいいじゃねえか、と何人子孫がいるんだよ、とムカついた。おまけに、副住職は昔この辺でならした田舎のゾクのアタマじゃねえか。仲間を呼べよ、くそぼーず。
でも、いい子なぼくたちは黙々と作業をする…。
とはいえ、あの憎たらしい上から目線の副住職のいうことなんか、聞いてられっか。
さっそく、細太郎が、
「ここは、羅鼎院、行ってくだちい」
と叫び始まる。
漫画の読みすぎだ、細太郎。
「行くぞ~、Xガン」
バカ野郎、たかひろ…。
あ~あ、副住職の怒鳴り声が聞こえる。
仏像の破片が飛び交う。
これじゃあ、何しにきたんだか、わからん。
(仮)亀梨軍団の浩平が、
「あの副住職じゃ、誰でも逆らいたくなるわ」
とぼやく。
「ゾクのアタマの癖が抜けてねえんだよ」
といったとたん、目の前に仏像の顔がにゅっとあらわれた。
「どえええ」
「先輩、ぶつくさ言ってないで、早くやりましょうよ。あのヤンキーおやじ、キレたらやばいから」
孝太郎にとってはまたいとこの副住職は、怖くもなんともないらしいが、知らないやつにすればドスのきいた怒鳴り声はやっぱりビビるらしい。
「そうだな、あいつらもいい加減、黙らせないとな」
細太郎とその仲間たちを、こづきまわし、俺たちは急いで本堂のそうじに取り掛かったのであった。



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