へちま細太郎

大学院生のへちま細太郎を主人公にしたお話。

明日から2学期

2009-08-31 20:30:25 | へちま細太郎
こんばんは、へちま細太郎です。

台風の今日、一日部屋にこもっていてもあきなかったけど、そうはいっても4日も家にいては飽きがくる。 おとといりょうこちゃんから電話があって、ちょっとしあわせな気分になっていたけど、夏休みの最後の週末に家にいたんじゃつらいや。
「十分に潜伏期間は過ぎたから大丈夫だとは思うけどね」
と、おばあちゃん。
「学校行っていいのかなあ」ぼくは、首を傾げた。
「大丈夫だろ、明日学校行けよ」
藤川先生は、お茶をずすりと飲んだ。
「赤松が何にも言わないんなら、俺が許可する」
「んじゃ、行こうっと」
ぼくは梨を食べながら、2階を見上げた。
「おとうさん、何やってんだろ」
「部屋にこもってっと、おまえ喧嘩したのか?」
藤川先生のからかうような視線に、
「まさか」
と、ぼくは首を振った。
「とにかく、ま、平穏ならいい」
藤川先生は、そう言ってまたお茶をずすり。
「あ~、やり直したこと、いっぱいあったなあ」
藤川先生のぼやきに、ぼくらはうなづいたのであった。
時が過ぎるのが早過ぎるよ~。


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