へちま細太郎

大学院生のへちま細太郎を主人公にしたお話。

じゃがいもととうもろこし

2006-08-28 23:30:20 | へちま細太郎
こんばんは、へちま細太郎です。

夏休みのある日、ぼくたちのクラスがぜんいんあつまって、じゃがいものしゅうかくをしました。
ひとり一本ずつぬきました。ねっこには、じゃがいもがたくさんついていました。
「カレー作ろうよ」
と、しんいちくんがいうと、
「みんなで食べるぶんをカレーで作るとたいへんなの。やいて食べるの
きょうこちゃんが、はんたいすると女子はみんなきょうこちゃんにさんせいしました。
「それに、さらだ先生がとうもろこしをもってきてくれたし、やっぱりやいて食べるのが一ばんよ」
よしこちゃんも、さらだ先生をゆびさしていいました。
「みんなの分もちゃんとあるからな。皮をむいてごみ穴に入れるんだぞ」
さらだ先生が、ぼくたちをぐるりとみまわしてどなっています。
「カレー食べたかったなあ」
しんいちくんががっかりしたようにいうと、
「だってにんじんはいってるもん」
ゆきこちゃんがそういって、じろりとにらみました。
「ばかじゃねえの、あいつら」
たかひろくんが、おおごえでいうと、
「なんかいった
と、いっせいにこうげきしてきました。
「な~んでもない」
みきおくんが、あいてにするかっ、というかおをしたあと、あかんべーをしました。
「おまえら、なんだって仲が悪いんだ。けんかしてると、なくなるぞ」
さらだ先生が、みきおくんのかたに手をのせて、
「みきお、黒くなったなあ」
と、わらいながらとうもろこしをわたしました。
「焼いてしょうゆをつけて食べるんだよ」
ニコニコしながらきょうすけくんが、じゃがいもをもってきてくれました。
「しんぶんしをぬらしてからくるんでね」
水の入ったばけつもよういして、さすが学級委員長でした。
ぼくたちはたべそこねたくなかったので、じゃがいもをぬれたしんぶんしでくるんで、火の下のあつくなったすなにうめました。そのうち、とうもろこしのこうばしくやけたにおいがしてきて、みんなけんかをわすれてたべまくりました。
しんいちくんがくいしんぼなのと、みきおくんが朝からバスケットのれんしゅうをしてきたので、ふたりでたくさんたべてしまい、そのことで女子がもんくをいったので、たかひろくんときょうこちゃんがどなりあいになりました。
さらだ先生、とめなくていいのかなあ、とふりかえれば、ふくろにじゃがいもをつめこんでいるのをみてしまいました

だめだこりゃ…

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