へちま細太郎

大学院生のへちま細太郎を主人公にしたお話。

学校、休んでも、文句は受け付けない

2014-12-12 13:21:06 | へちま細太郎

こんにちは、へちま細太郎です。

昨日の夜のことだ。
ホットカーペットに、毛布をかぶってごろごろして勉強していたら、リカがぼくの顔をなめた。
そして、顔にすりすりしてくる。
「なんだ、リカ、寒いのか?」
と、ぼくは、毛布をあげて、リカを隣に入れた。リカの体、あったかい。
「すっかり、ばあさんになったなあ」
ぼくのつぶやきに、リカは、かぶっと耳をかんだ。
「相変わらず、気が強いな」
ぼくは、リカのからだに腕をまわして、首の後ろをなでてやる。
「リカ、今日ご飯食べたか?」
「じいちゃんの靴下、臭いかいでないだろうな」
と、きけば、ぼくの手のひらに頭をのせてくるので、そのまま枕にしてやった。
リカは、ぐすっと鼻をならして大きく息をはいた。
小学校の時、野球をしていて球を拾いに行った時にみつけたんだっけ、リカは。
シャカイとミッフィーの姐さん気取り、おじいちゃんの足とオナラの臭さにこたつ嫌いになったな、そういえば。
ぼくといっしょに育ってきたんだけど、いつの間にか、ぼくの年を追い越して、今やこのうちの誰よりも年食っている。
ぼくが、リカを抱っこしてこのうちに来たと同じようなぬくもりで、今はぼくの隣で寝ている。

そうして、ぼくの隣が安心したのか、リカは二度と目を覚まさなかった。。。


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