へちま細太郎

大学院生のへちま細太郎を主人公にしたお話。

そんな無茶振り

2014-12-04 22:43:10 | へちま細太郎

こんばんは、へちま細太郎です。

担任の久保田が、
「ごめん、数検、来月もあったわ」
と、申込書を持ってきた。
「17日?センターじゃん」
たかのりが、呆れて担任の顔に申込用紙をぺたっとはりつけた。
「終わってから、学校戻ってこいよ。夜の部ってことで、許可もらうわ」
なんて、ことを!!
「冗談だよ」
あ~びっくりした。
「おかしいと思ったんだよね」
と、しんいち。
「次の試験のために勉強してきたのに」
「わりわりって…4,500円な」
「たけえ~」
しんいちは、これが受かれば、1級を目指すらしい。
「おめえ、中村ユウヘイじゃなくて、福谷目指したら」
たかのりは、月間ドラゴンズをしんいちに差し出した。
何でこんなのもってんだ?と思ったら、阿部さんに押し付けられたんだと。
「しんいちに見せろってさ」
「興味ない」
しんいちは、手で押しのけると、
「いったろ、大学では一応野球はやるけど、本音は箱根駅伝だって」
と、再び問題集を解き始めた。
久保田は、しんいちから4,500円を受け取ると、
「たかひろもまってっからな」
と、申込用紙をおいていってしまった。
う~む、たかひろは、腕組みをして考えてる。
「この日、ねずみ~らんど行くって約束してたんだよなあ」
「なんだとお~」
俺とたかのりは、たかひろの首ねっこを捕まえて、
「許さん!!」
と、振り回した。
ああ、もう、何であんとき、受からなかったんだよ~!!
「ナメてかかってからだよ」
しんいちの冷たい言い方に、センターに対する自信もなくしてしまった。
くそっ。

 


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