へちま細太郎

大学院生のへちま細太郎を主人公にしたお話。

逸話を教えてください、お題じゃないよ

2019-02-06 11:14:32 | へちま細太郎

京です。

お題に歴史上の人物の「逸話を教えてください」なんていうのがあったから、うちの藤川家の逸話でも少々。
「もったいぶらないで早く言って」
くそ娘が、ずうずうしくも上がり込んで、百合絵にお茶を淹れさせて飲んでいる。
「ああ、まったりい」
なんなの、このバカ。
ま、いーか。
「年末に討ち入り研究会とやらにも、実孝のバカが話したと思うけど」
「聞いてない!!、何それ」
「だからね、細太郎の大学に討ち入り研究会っていうサークルがあって、ずうずうしくも本家に話を聞きたいってねじこんできたわけ」
「へー」
「で、そこでみんなでそいつらをおちょくったわけ」
「へー」
へーへーって、なんなのよ、へぼ娘。こんなのが管理栄養士になろうなんて、爆発的な高カロリーの料理ばっかり食わされて、成人病一直線だわ。
「そこで、した話はほんとでね」
「は?もしかして、食い物と女の逸話?」
「女は11代将軍の娘が嫁に来てからよ。それまでは、女より食い気」
「へー」
って、何疑わしい視線を向けてんのよ、ゲス娘。
「まあ、吉良の領地の自然薯を取ってけんかになり」
「取って?盗っての間違いでしょ」
「うるさいわねっ!」
あ~、いちいちカンに触るわ、このボケ娘!
「自然薯くらい、あんたんちの領地になかったわけ?あ~、そうか、大名とかそんなんじゃなかったわけだから、領地なんて呼べる代物じゃないわけか」
と、すました顔で暴言を吐きながら茶をすする。
あ~、なんなんだ、このガキ~!
きいいいいいいいいいいいいいいいいいい!


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