へちま細太郎

大学院生のへちま細太郎を主人公にしたお話。

つくばった駅伝大会

2008-11-22 22:40:49 | へちま細太郎
ピーカンだなあ、(仮)亀梨軍団の悠樹だよ。

今年のつくばった駅伝大会は…ひどかった。 毎年うちの先生たちが仮装…コスプレして走ったおかげで、少しずつ他のチームもコスプレが増え始め、ついには町長までもがコスプレしてしまった。
「中村主水だと」
「観光課長は花の慶次だと」
「で、あれはうちの理事長じゃないか?」
「うっ」
俺たちOBと現役チームは、大会本部にちょこなんと座るカールおじさんをみつけてあ然とした。
「よく藤川家が許したなあ」
「許すも許さないも婿殿があれじゃあなあ」
先生チームの中でひときわ目立つのぶちゃん先生を俺たちは呆れて眺めた。
もはや日常のスタイルとして定着している坊さんスタイルは、コスプレなんてもんじゃない。 ジャージかお袈裟が今やあいつのファッションなんだ。おまけにデカいしイケメンだし目立つことこの上ない。 加えて嫁さんがとびきりの美人ときて、この美男美女のカップルはハイソな世界でも評判らしい。
ところがその妹夫婦は、そろいもそろってマイペースの個性派ときて、服装も髪型も一向に気遣う様子もない。 今日もけんちゃんは髪の毛は洗いっぱなしの立ちっぱなしで、しかしジャージはサッカー日本代表チームのレプリカだ。
親友で義兄のうどの大木野郎と距離をおいて相変わらず腕組みして立っていた。
で、そのとなりが元ヤンのバカ殿だ。かなりふてくされている。 さらにふてくされているのは足軽スタイルの事務の兄ちゃんで、息子の細太郎は近寄りもしない。 そんな同僚を大会本部席となりのテントで白衣姿のタコ壺の保健室のおばさんが、見物にきた桜井先生とゲダゲタ笑いながら見ていた。

頭が痛い…。

でも、こんな面白いもの参加しないわけにはいかないじゃないかっ。
俺たちは円陣を組んで気合いを入れると、それぞれのコースに散っていった。 俺たちが、下手すりゃぎっくり腰か肉離れ寸前のオヤジどもに負けてたまるかってんだ。
で…。 ふと思ったんだが、平安貴族と鎧甲と侍スタイルの連中と…、美都田吾作スタイルの3人組はいったい、どこのチームなんだ?



あ~、そんなことはどうでもいいかっ。
頑張るぞっ

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