こんばんは、へちま細太郎です。
昨日阿部さんが宣言した通り、今夜は中華だった。
ごはん、中華スープの中身は、ほぐした蟹肉にとき卵の白身がふんわりと浮かんでいた。
「きれいだ」ぼくは思わずつぶやき、他のおかずをみた。 酢豚、彩りも鮮やかなパプリカとシメジの炒めもの。くらげとキュウリのサラダ。
杏仁豆腐までついていた。
「すっご~い」
慶子おねえちゃんが歓声をあげ、
「幸せ~」
と、誰よりも早く食べていた。
「慶子おまえな…」
広之おにいちゃんはため息をつき、おじいちゃんはボソッつぶやいた。
「普通のごはんが食べたい…」
実は…ぼくもなんだ。
阿部さん、ごめんね。