へちま細太郎

大学院生のへちま細太郎を主人公にしたお話。

ぼたもち、おはぎ、食っちゃえば同じ

2009-09-24 19:54:42 | へちま細太郎

こんばんは、へちま細太郎です。

シルバーウィークは、毎日部活だったけど、一日だけお休みがあった。 藤川家の大法要の日だ。当主の長女のだんなとしては出るしかなく、また連休の中途半端な日の法要とあって、のぶちゃん先生はもとよりけんちゃん先生もカンカン。一族からも大ブーイングだったらしい。
こんな予定を組むのは、あの御隠居さん以外にはいない。 そんな藤川家のことはおいといて、うちはのんびり休日だ。
おばあちゃんもおじいちゃんも出かけないし、広之おにいちゃん一家は慶子おねえちゃんの実家の墓参りに忙しかった。
ところで、おとうさんだけど、実はテニスの大会があるから合宿と称して留守だった。
なんか、怪しい。
ま、いいか。
で、お彼岸といえば“おはぎ”なんだけど、
「ぼたもちじゃないのぉ」
と、部活で大モメ。
というのも、料理が大得意の法華さんがお重にたくさんの“おはぎ”を詰めて持ってきてくれたからだ。
「ばかだなあ、春は牡丹、秋は萩だからだよ」
「牡丹てなに、萩ってなに」
あ~、こんな発言中島教授が知ったら、どんな大騒ぎをするかわかったもんじゃない。
「そこからかよっ
先輩は呆れ返っていたけど、
「食っちまえば同じだよ」
と、たまたま体育館をのぞきにきた浜中先生に言われ、またたくまに3個は減ってしまったのであった。
「うまいなあ、俺も藤川家のムコになるかなあ」
と、言い出したので、
「棒斐浄寺の尼御前さまがいるよ」
と言ってやった。
「やだよ、あんな性格悪いの。それにだいたい彼女は尼さんだろうが」
浜中先生は嫌そうに否定。それをきいた、高校バスケの先輩が、
「食っちまえば一緒だよ」
と、うなづきながらつぶやいていた。
う~ん、イマイチ意味が…。