へちま細太郎

大学院生のへちま細太郎を主人公にしたお話。

篤姫

2008-09-07 23:05:36 | へちま細太郎
「穿った見方をすればだな」
と、藤川先生が大河ドラマを見ながら感想を言った。
「この女、やることがいちいち嫌みったらしくて嫌いだ」
「どういうこと?」
おとうさんがきいた。
「どうすればみんなに信じてもらえるか、計算づくで動いているような気がしねえか?」
「ほぉ」
「親からいただいたものを、これ見よがしに焼き捨てるなんて、わざとらしくてやだね」
「確かにかわいくねえな。まだ和宮の方が素直そうだよな」
「だろ?原作も立派すぎたところがあって、おりゃあやだね」
「藤川家は確かに将軍さまとは親戚だけど、どうなの?評判は」
「話題にもならん」
「そりゃそうだろ、みんな会ったこともなかろ~」
「それ、正解だわ」
最後におばあちゃんが締めくくって、篤姫の悪口は終わった。
確かに、だあれも本物に会ったことないもんね。どんな人かなんて、ほんとのところは知らないよなあ。

へちま細太郎でした。