へちま細太郎

大学院生のへちま細太郎を主人公にしたお話。

あ~めあめふ~れふ~れ~♪

2008-03-19 23:40:55 | へちま細太郎
「今日、バス停でバス待ちしていたら、前に立っていた子が傘さしてないんだよ」
「ほぉ」
「そんで?」
「さり気なく傘をさしかけてあげて、濡れないようにしてあげたわけ」
「いいねえいいねえ」
「で、彼女はどんな感じ?」
「髪は肩くらい、少々茶髪…生徒指導しちゃおうかなあ…なんて思ったわけ」
「出た、問題教師」
「どこで生徒指導する気だよ~」
「ベージュの春コートの肩が雨で少々濡れているのを目で追いながら自然と視線はベルトでしまった腰のくびれ、細い足首へと移り…」
「うんうん」
「わくわく」
「メールうつ手もほっそりと薄いピンクのマニキュア。両手を使っての動作はうるさかったが」
「あ、あれだろ?右手で文字うって左手でカーソル動かすやつ」
「あれ、一見いいようだけど見栄え悪いよな」
「まあきけ、まあきけ。俺はそんな彼女をさり気なくガードしていると思ったら、まんざら他人とは思えなくなってきた」
「おいおい」
「やだねえ」
「やがてバスはきた。列は動きだし、俺は彼女が降りるバス停で降りよう、と思ったもんだ」
「痴漢か?」
「ストーカーか?」
「ナイトと言ってくれ」
「night?」
「それじゃ夜だっぺよ~」
「バスに乗り運賃を入れる時振り返った彼女を顔をみた」
「おっ」
「ど~うだった?」
「他人じゃなかった〓( ̄口 ̄)」
「ああ?」
「なんだあ?」
「他人じゃなかったんだっ!!棒斐浄寺の尼御前が、ヅラかぶって高校時代のクラス会に出かけてきてやがったんだ」
「げえ」
「なんだそりゃあ」
「悪夢だ」
「だったらそんな話するんじゃねえ」
「夢に出てきそうだっ」
「厄払いだ。こんな話、誰かに話さねえと女を見る目が腐りそうだからな」
「腐ってんじゃん」
「あの尼さんをいい女と間違えるようじゃなあ」
「うるせえ!!」
「しかし、なんなのあの尼さんは」
「とんだ生臭さ坊主だな」
「当たり前だろ、彼女も藤川一族だ」
(-.-;)
ノーコメント。
へちま細太郎でした。
しかし…。