へちま細太郎

大学院生のへちま細太郎を主人公にしたお話。

未明の恐怖

2008-03-13 23:10:52 | おたより
今朝の4時ちょっと前だったかな、何かが爆発するような音がして目が覚めた。
なんだあ?と思ったが、しばらくしてエンジン音が聞こえてきたから、どこかで車の調子でも悪いのかなあ、とぼ~っとしていた。
そのうち、人の声も聞こえてきたし、JAFでも呼んだのかな、と気にせず寝なおすことした。
アパートの階段をあがってくる音がして、やがて私の部屋の前でとまり、ノックをするではないか。夜明けとはいえまだ夜中だし、誰が出てやるもんか、とシカトしていたら、
「警察です」
という。シカトするわけにもいかず、身に覚えなんかないぞ、と内心ひやひやしながら出ると、
「下の原付バイクの持ち主を探しているんですが、所有してますよね?」
と質問してきた。
「はい、持っていますが、何かあったんですか?」
とたずね返すと、
「車がバイクに突っ込んできて、めちゃめちゃになっちゃっているんですよ、確認してください」
と、答えが返ってきた。
「げえ」
あわてて階段を降りると、道路に平行な形で軽がとまっていて、そして、そして…そのバンパーの下に私の愛車の後方部分が巻き込まれているではないか。
「なんだ、こりゃ」
あまりのことに、さほどの衝撃も感じられなかったけど、しかし、何でこうなるわけ?。「車が縁石に乗り上げて、一回転して駐車場に突っ込んできたみたいだね」
「一回転って・・・。ところで、どなたが運転していたんですか?」
と、駐車場には警官二人と一階のじいちゃん二人を見回せば、それらしき人はいない。
「逃げちゃったよ。だって、あんなすごい音がしたのに誰も出てこなくてさ、しばらく話ししたんだけど、上着をとりにいっている間に逃げちゃった」
「はあ?」
あきれて車を見れば、屋根もぼこぼこ。1回転すりゃ車もひどかろうと思った。
「一回転したら、本人、怪我とか大丈夫なんでしょうかね」
「家族と連絡ととれたけど、どうだかわかんないね。ただ、体が痛いと電話でいっていたみたいだね」
「ばかですね~」
てか、やっと直ってきたのに、なんなんだよ~。
お祓いでもしますかね。
とほほ(>_<)